[ Feb - 2004 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【マンハッタンのバレンタイン】〜
Ellie の2月のアレンジメント
〜【ドラマチック・レッドのバレンタイン活け】〜
お知らせ
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【「請求書が怖い・・・」の巻き】〜
編集後記

ごあいさつ

またもや最後の週に配信です。バレンタイン活けは第1週目に仕上げたのにもかかわらず・・・です。今度から、私のニュースレターは、気まぐれ配信のレター、と謳わなくてはいけませんね。

さて、ラブラブのバレンタインはいかがでしたか?うまく恋の成就にこぎつけた方もいらっしゃることでしょう。アメリカでは、主に男性が女性に対して愛の告白をするというのが定説です。日本は、その反対ですよね、それもチョコレートを使って。

友達のHちゃんは、「エリーさん、イタリアへちょっと旅行してきまーす。彼からのバレンタイン・プレゼントなの〜」と私の電話にメッセージを残して、3泊4日のローマ旅行に行きました。

「あれ〜、なんかもう彼とは別れが見える・・・なんて、この前言ってたよねぇ。」ま、女もかなりゲンキンということでしょう。でも、チョコじゃなくて、イタリア旅行。かなり・・・はげしく・・・いいですよね、これって。それも、バレンタインのプレゼントとして。赤い薔薇のロングステム1ダースより、私もそっちがいいって声は、私だけじゃないですよね。

こんな素敵なエピソード(私じゃなくて、残念)も起こるバレンタイン。アメリカでは、かなりのイベントになっています。そして、もちろんアメリカ中の花やでも。

今月のお花つれづれ

さて、1月号で予告したとおり、私はバレンタインの手伝いにマンハッタンの高級花やに行ってきました。

前日は、薔薇の処理、つまり薔薇のとげやきたない葉を取り除き、きちんと水切りをして、“Ready To Go”の状態にすること、に大忙しでした。

うーん、リチャード(オーナー)は、かなり強気の見込みだな、とちょっと心配しながらひたすら処理・・・。手のあちこちがひっかき傷だらけで、この指にバンドエード、そしてこの指も・・・という感じで、手はぼろぼろです。いったい何本を仕入れたのでしょう、たぶん、1000本近く??それも、このバレンタイン1日のためにです。

きれいに処理された薔薇は、大きな大きなつぼにどーんと入れられて、店頭を飾ります。赤だけでなく、ピンクの濃い色も薄い色も白もそして、ベージュっぽい色やオレンジもあります。それは、見事でした。

なんというゴージャスな・・・と見とれてしまいます。これほどまでじゃなくてもいいから(もちろんですが)やはり、薔薇また薔薇を、どどーんと部屋を圧倒するくらい活けて飾ってみたいものです。

そこで、リチャードに聞いてみると、さすが、マンハッタン。「今までの最高に大きなアレンジメントは?」というと、なんと、「赤い薔薇が96本のアレンジ」というのが過去のオーダーにあったそうな。

96歳の元気なおばあちゃんの誕生日だったそう。すごいですよねー。私も将来それ以上に祝ってもらうために、ガンバローってひそかに思ってしまいました。マディソン・アベニュー沿いの高級アパートの住人らしいですよ。

ちょっと、バレンタインから話がずれてしまいましたが、薔薇にまつわるお話でした。

バレンタインの前日や当日は、やはり男性客がほとんどでした。夕方近くは駆け込みも多く、「よかった、薔薇まだ残ってるね。急いでアレンジして」という客は、もう心もいそいそ。手にはワインも持っています。

以外にも、薔薇以外に胡蝶蘭が売れていました。お世話になった方にという意味のバレンタインもあります。英国調のスーツで決めた上品なおじいちゃんも、にこにこ顔でオーダーです。

普段は、どちらかというと女性客の多い花やも、この日は違いますね。でも、男性はあまり花の知識もないし、オーダーも慣れていないから、どちらかというとお店のいいなりというか、お店にとってはいい客になりますね。

さて、強気で仕入れた赤い薔薇はというと・・・やはり、今年は14日が土曜日だったため例年よりバレンタインのオーダーが少なかったようです。オフィスへのお届けが少ないためです。

また、それも、日曜あけの月曜日、16日は「プレジデント・ディ」といって国民の祝日だったため、旅行に出かける人も多かったようで、残った薔薇は冷蔵庫に入れられました。マンハッタンのど真ん中という立地条件では、仕方のないことでしょう。

Ellieの2月のアレンジメント

2月の第1週目に活けたときは、私も盛り上がっていて「バレンタイン!」と言う感じでした。が、しかし、こうして時期が過ぎて見てみると・・・ちょっと恥ずかしいというか、一人ではしゃいでいるように見えるというか・・・。ドラマチックなレッドもやはり季節に乗らないとだめですよね・・・。すみません。

ピンクのミニガーベラとピンクのミニカラーがかわいらしいでしょう?赤い実のような花をあちこち散らして、アレンジに動きをだしました。長く垂れるような花は、ピンクのベロニカです。少し、妖艶かしら??? かなりこじつけですが・・・。

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、 ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、 ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めま した。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ スクール発見マガジンのWisdom、2月号(2/10発行)の癒し特集に 私のスクールが取り上げられました。マンハッタンを中心に現在のところ 12,000部流通しているマガジンです。金曜クラスの楽しい様子とともに写真 入りで紹介されます。どうぞ見てください。

☆2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも 新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、 マンハッタンの新スペースにて、水曜の昼と夜のクラスも併せて開校しました。
ご興味のある方は、こちらからどうぞ。
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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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Ellieのつれづれ日記

〜【「請求書が怖い・・・」の巻き】〜

バレンタインも終わってほっとした頃のこと。夜に友人から私の携帯に電話で、「今、自宅にかけたけど、電話どうしたの? 切断されてるよ。」

「えー、そんなことないよ。どうしたんだろう。」と確かめてみると、言われたとおり、“ Temporary Disconnected ”(使用者の都合により一時切断という意味)のメッセージが流れてきます。

「確か、この前、ベライゾン(電話会社)に払ったのにおかしいな」と思ったら、そっちは私の携帯の方でした。最近は、携帯を使うときが多いので、すっかり自宅の電話のことを忘れていました。

1月に日本に行く前にチェックしようと思っていたのにしてなくて、すっかり抜けてしまっていたのです。それも、2ヶ月以上滞納。恥ずかしーい。

私の悪−い癖で、面倒なことは後回しということがあります。請求書 → 金額見るのがイヤ → 引き出しにしまう → すっかり忘れる、という怠慢図式が出来ていて、また、やっちゃった、という事態になりました。

ちょうどその晩と次の朝と、大事な電話が日本からかかることになっていて、迷惑をかけることになるので、急いでメールしました。不思議なことに電話回線を使っているオンラインがどういうわけか、その時は使えたのです。「すみません、現在電話が繋がりませんので、後ほど改めてご連絡いたします」と。(これは本当に不思議でしたが、助かりました)

次の朝一番にベライゾンのカスタマーサービスに電話して、「ソーリー」と恐縮していたら、「別にこんなことなんてことないよ」という感じでちゃっちゃっと処理してくれて、あっというまに電話が復活しました。24時間後といわれて冷や汗かいたけど、なんと2時間でOKになり、ホーッ。

その後、日本からの電話で、「どうしたんですか?」と心配されて、つい、本当のことを言ってしまう、わたし。

「あのー、料金滞納して切られちゃったんです」と。

「あはは・・・。」と思いがけずも?大笑いされ、「イメージじゃないですよねぇ、エリーさんの。」とほんとの私を知らない方からのお言葉に震えます。確かに、豪華な花を扱うには、あまりにも情けない??

最近は自動引き落としが出来るようになったから、今度からそうしようかな、でも、その時にお金が足りなかったらどうしよう・・・。むかし、むかしのいやーな思い出が蘇ります。

なんとか、この「トラウマ」を克服せねばと思いつつ、面倒くさがりやの癖もなんとかせねば、と言う感じで、かなり反省しています。

編集後記

☆ もうすぐ3月。少しずつ春が近づいている実感です。だって、朝に小鳥の声がかわいく聞こえましたから。これから一気に春の色が芽吹いてきます。これは、新生の訪れです。来月は、春の色のアレンジメントをお届け予定です。

☆ 今月号から、私の日頃体験すること、想う事を少しずつ載せていこうと思います。いつもは、ドジでドタバタの私ですが、どうもサイトを通しては気取って?見えるらしく、私らしさを歪んで?見せているようで、しっくりこないからです。そして、どうぞ皆さんも感じることがあったら、どんどん私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

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        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
www.elliesny.com/flowerschool
      flower@elliesny.com
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