[ February - 2006 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【バレンタイン特別セミナーから】〜
Ellie の2月のアレンジメント
〜【今年はピンクのバレンタイン】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【ウェイク・アップ・コール】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

バレンタインの直前の日曜日、ドカンとかなり記録的な大雪が降りました。積雪量、68センチ。

やはり思っていた通り、来ましたね。いきなり、ドカン!

そして、日本の冬季オリンピックもいきなり一発ドカンで、荒川静香選手の逆転金メダル!

すばらしかったですよねー。それは、感動ものでした。

日本選手は、ちっとも振るわない成績でしたが、この金メダルでまずは救われましたよね。

最後のエキセビションの後、コメンテーターが言っていました。

She is a lady!

つまり、荒川選手は「大人の女性の演技だった」と。

この一言で全てを物語ります。

本当に、大人のしっとりとした女性らしい演技と安定した技術。そして、ここ一発というときに出す、集中力。

すばらしかったです。成熟していない女の子には出せない魅力で世界を魅了したということです。

これからも日本女性、頑張れ、です!

今月のお花つれづれ

【バレンタイン特別セミナーから】

バレンタイン直前の2/11に、バレンタインの特別単発セミナーを開催しました。赤のバラの活けこみです。

超かわいい赤のコンテナー(花器)を見つけました。ハートの模様がレリーフ状に入っています。

イメージが決まりました。

これです!

どう?超ステキでしょう?

でも、こんなに赤のバラを入れたら、大金持ちでもない限り無理ですから、私の講座では、あくまでもかわいらしく、愛らしく・・・。

入れたいフェザーも、代わりにリボンで。桃色のハートのオーナメントと同じカラーのソフトなリボンを見つけました。

バレンタインの前には、本当にびっくりするほど赤のバラが高値になります。いつもの2.5倍以上。

だから、たくさん入れたくても入れられないのが実情ですが、こんなにかわいいアレンジができました。

詳しくは、私のブログを見てください。

男性一人、武田さんが参加しました。 みんなで活けながら、女性群は、「ほんと、こういうのはプレゼントされたいよねー。私たち活けている場合じゃないよねー」なんていいながらも、楽しい、楽しいと。

そう、アメリカのバレンタインは、男性が主に愛を告白し、プレゼントもふんだんに。女性からチョコじゃぁ、ないんですよー!

わいわいセイナー後、できあがりには、皆さんかなり満足でした。

そして、私は、そのかわいい赤色コンテナーに、バレンタイン活けをした後にかわいらしくバラづくしで活けなおしてみました。

どうです?赤ばっかりじゃなくても、優雅でしょう?

次回は、4/15のイースター特別アレンジです。思いっきり、パステルカラー行きますよー。

Ellie の2月のアレンジメント

【今年はピンクのバレンタイン】

やっと、私のお気に入りのピンクの花器に活けこむチャンスが訪れました。この機を逃すと、めったにできないアレンジ。(ちょっと、大げさ??)

と、いうのも、写真を見てくださるとわかると思いますが、とってもロマンチックすぎて、花あわせが限られているというか、むずかしいのです。

これは、私のベルギー滞在中にゲットしたものです。花模様の布がベースの周りに貼られていて、コーティングされています。

こういう花器は、ここアメリカでは見たことがありません。なんか、実践的なものが多いというか、無難なものが多いというか・・・。

また、チャンスがあったら、ぜひヨーロッパへ花旅行をしたいものです。今度は、じっくりと花のためだけに・・・。なーんちゃって。

コレは、はっきりいって、かなり高尚な夢です!

でも、夢はやはり持たなくては、意味がない??

ピンクのステキなアンチック超のバラを見つけたので、それにあわせた花選び。

私は、ちょっと濃い色が入っているアレンジが好きです。

イメージは、こちらから。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【ウェイク・アップ・コール】

次男の大学進学のために、今年は私もかなり神経を使いましたが、一部結果が出ました。

私は、長男のときもそうでしたが、ほとんど口も手も出さず、行きたい学校を自分で決めさせ、本人にすべて手続き等をやらせました。

次男は、ビジネス専攻とのこと。アプリケーション(願書)の取り寄せやら、先生からの推薦状やら、全米共通試験(SATといいます)やら、実際の申し込みまでいろいろやることがあります。

アメリカの大学の場合は、日本の受験と違って、入学試験というものがありません。すべて、日頃の学校の成績や授業態度、宿題の提出状況などから成績が割り出され、それが平均化されてポイント化されます。

それも、高校1年の入学時から、アメリカの高校は4年制だから、日本で言ったら中3からずーっと加算されます。ですから、一度手を抜くと、それが平均値を下げてしまい、いわゆる内申書が悪くなります。

私自身は、一発勝負がダメなほうですが、このように日頃の努力を買って欲しいなどというのはもっとダメで、コンスタントに姿勢を保ち続ける持続性がないので、こういう時は超タイヘンです。アメリカの受験?もかなり厳しいですよ。

さて、次男は10年生(高2)のとき、あることがきっかけですっかり集中力を失いました。もともとのんびりした性格なので、成績が落ちていることに気づいたのはかなり後のこと。

「ちっとも、数学がわからないよー」と、とうとうネをあげて、あわてて数学の家庭教師の先生につきましたが、そのときはかなりヤバイ状態でした。

その10年生の成績は、メッタメタ。かなりの痛手でした。でも、のんびりした性格はいったい誰に似たのか!?あまり悔しがってもいない様子。

そして、「大学―??まだ先の話だよ。別にー・・・」なんて強がりをいう始末。

しかし、そのツケが今ころまわってきて、結局は「ここの大学に行きたい」ととうとう思えるようになったところからは、残念ながら・・・という通知が届いてしまいました。アメリカの大学には、浪人という制度がないから、来年再トライするということができません。

ところで、アメリカの不合格通知というのもお国柄、おもしろいものですね。皆さんのお子さんたちは、もしかしてこんな通知はもらうことがないかもしれませんから??ご参考までに、一部ご紹介しましょう。


Dear ○○,

Thank you for applying for admission to ○○University.

私どもの大学に入学を志願してくださり、ありがとうございます。大勢の志願者があり、・・・・・残念ながら、2006年の秋学期からの入学の許可をすることができません。

Please do not interpret this decision as a measurement of your potential as an individual.

この私どもの決定を、どうかあなた個人としての可能性を狭めるような判断基準となさいませんよう、お願いします。・・・最近では、当大学への入学希望者が年々増えており、あなたのように、その他大勢の志願者に入学許可を与えられない情況になっております。

今回は見逃しても、それでもまだ当大学への入学を希望する場合は、別の大学で2期勉学した後に、転校の手続きをとってください。その場合は・・・。


Once again, thank you for your interest in ○○University. On behalf of the admissions committee, best wishes to you in all of your future endeavors.

Sincerely,

最後に、もう一度繰り返しますが、当大学への入学をご検討くださり、ありがとうございました。今後のあなたの将来に向けての努力が報われますように、お祈りしています。

敬具

私の超違訳で、失礼しました。。。

つまり、これからますます頑張って、という感じに結んだ手紙でした。

なんか、あまり重々しくない感じでしょう?

「サクラ散る〜」なんてことは、ないんですよね。(あれ?古すぎ??最近わからないから、教えて!)

アメリカは、敗者復活戦として、浪人受験制度はないけれど、他の大学できちんとよい成績を収めたら、また希望の大学に転校の可能性もあるのです。さて、そのように手続きをとるのかは、本人次第ですが。

この通知の直前に、冬季オリンピックの女子フィギュアスケートがありました。荒川静香選手の華麗な演技、すばらしかったですねー。

アメリカでは、ほとんど日本人選手の活躍を放映しませんので、この女子フィギュアスケートだけは、たっぷり楽しませていただきました。そして、あの金メダル。

堂々としたもので、見ている私たちに、金メダルとはこういうものだ、と見せ付けてくれたようでした。

そして、残念だったのは、安藤美姫選手。決勝で、何度も転んでいる彼女に対して、NBCテレビのスケートの解説者からは、かなり厳しいお言葉がありました。

This could be her end of a career or a wake-up-call.

(これが“エンド・オブ・キャリア”になるか、または、“ウェイク・アップ・コール”になるか!!)

“ウェイク・アップ”とは目を覚ますという意味。そして、“ウェイク・アップ・コール”とは、目覚まし時計。(よく、ホテルなどでフロントに頼んで、目覚まし時計代わりに起こしてもらうものです。)

つまり、これをきっかけに目を覚まして飛躍するのか、はたまた、キャリアとして終わりにするのか。

“ウェイク・アップ・コール”のここでの意味は、これが“人生の気づき”になるか、ということでしょう。

若いころに華々しい活躍をする人に限って、それをキープすることができずに敗退する人が多いとか。本当にその通りですよね。若いときの苦労は買ってでもしろ!というのは、やはりあたっていると思います。

この厳しいお言葉が、私の耳にこびりついている時にタイミングよく来た、通知。これを使うしか手はない、と。

私なりにどうやって息子を慰めようかと思いあぐねていたので、「この言葉もらったー!」。

そう、“ウェイク・アップ・コール”!!「人生の気づき」

人生は、「これで終わりだー」ということがありませんよね。生きている限り人生は続いていきます。

つらくって、悲しくって、自分ではどうしようもない状況に陥ったとき、あなたならいったいどうしますか?

これで自分の人生の“最後”にしてしまうのか、それとも、これを“人生の気づき”にするのかは、本人の気持ちというか、決意次第です。

安藤美姫選手も、これをきっかけにさらに大きく飛躍して、4年後のオリンピックで、世界を驚かすような華麗な演技をぜひ披露してほしいものです。

いわゆる成功者という人たちも、いずれも確実に失敗を経験して、悔しい想いをたくさんしたから「こんな想い、2度とするものか!」と、歯を食いしばって頑張ったからこそ、逆転勝利があり、美しい物語があるものですよね。

だから、その経験談が世の中の人たちに感動を与えるのだと、思います。

そう、「私にもできる」と。

また、折りしもタイミングよく、いつも購読しているメルマガに、こんな章がありました。

山口俊晴さんという方のビジネス系の2/13付けのメルマガですが、「上手くいかないからいいんです・・・」という題でした。

>そんな状態こそ、声を大にしていいたい。

「ワ オ ー ! ス ッ ゲ ー 、ビ ッ グ チ ャ ン ス!! 」

そんな状態をへこたれずにどうやって乗り越えていくか?

それを考え、一歩、一歩乗り越えていくのが面白い。


だから、今、できない状態は悲観することは全くなく、

むしろ、

自分の人生、自分が主役の人生というドラマをより一層面白くしている

のです。

だから、今できていない自分は、

      大       歓       迎

だし、

「   チ   ョ   ー     ビ   ッ   グ   チ   ャ   ン   ス   」

本当に、震えます。





どうですか、この究極の前向き主義!

びっくりですよねー。私もぜひ見習おうと思いました。

そして、次男はというと、あまり落ち込んでいる様子でもないけれど、今年になってはかなり自分なりに頑張ったとのことだから、やはりがったりした、と。

「あんなに頑張ったのに、なんだったんだろう、って思う。無駄だった。」

というのです。

これで人生終わり、という思考ですよね。

そこで、私、

「自分の実力がわかったんだから、いいんじゃない」

それから、なんだかんだと、私なりにいろいろと慰めたり、励ましたり・・・。

長男のときは、すんなりといったので、私にとってもかなりチャレンジです。

ところが・・・思った以上にしょげていないのです。なんか、おかしいな、と思いきや、な、なんと、次男は、ただ今、恋愛真っ最中であったのでした!

これ、本当の話。

運良くというか、一応全部の願書を出し終えた後、突然めぐってきた“春”に浮かれている様子なんです。全く、このことが応えているんだか、なんだか、ちっともわかりません。

ま、この“人生の春”もいつかは経験するべきものだからいいのですが・・・しっかし、なんというタイミングでしょう。

「○ナちゃーん・・・」と、毎日浮かれ気分は、確かです。

全くねー。助かったところもあるし、ちゃんと反省しないとこれからますますタイヘンになるだろうし・・・と、いった感じで、母親としては、じっくり見守るというか、なんというか、フクザツです。ハイ。

ただ、ひとつ彼に対して安心しているところは、将来のビジョンがはっきりしている点。

「将来は、事業を興して、社長になる。そして、ショッピングモールを持って、楽しい店をたくさん置きたい。だから、ビジネスを専攻する」とのこと。

“Wow!”  (ワオー!)

いいでしょう、いいでしょう、夢は超デッカクです!ある本に影響されたようです。その夢の達成のためには、たくさんの大変な道を通らなくてはならないでしょう。それが、楽しくて仕方がない、になってくれれば、と願います。

さて、次男の第2の志望校、決まるでしょうか・・・。私としては、本人が決めて、納得したところの学校に行ってほしい、と心から願っています。勉強するのも、自分の人生を決めるのも本人なのですから、当人がやる気を出して、切り開いていく決意がなければ、話にもなりませんから。

あ〜、我が家としても、本当の(!)暖かい “春”を早く迎えたいものです。

編集後記

2月のバレンタインのビフォーとアフターでは、なんという花の値段の違いでしょう。いやんなるくらい、違うんですよ。全くねー。

来年は、バレンタインの特別活けこみは、バレンタインのその次の日にしちゃおうか、なんて思ったりします。そうしたら、めいっぱい、赤のバラをいれて差し上げられるのに、ねぇ。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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        Ellie Grace Toda
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