[ March - 2004 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【フィラデルフィアのフラワーショー】〜
Ellie の3月のアレンジメント
〜【真っ白のブーケ】〜
お知らせ
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【「しつけは三つ子の魂?・・・」の巻き】〜
編集後記

ごあいさつ

相変わらずの遅―い配信で失礼しました。小鳥の鳴き声がとてもかわいらしく、春を感じさせてくれます。

三寒四温の折、皆様いかがお過ごしですか?私は、ほんの少しだけ、朝起きぬけにくしゃみが出始めました。もうそろそろアレルギーの季節だって、思い出してきました。

今月のお花つれづれ

3月7日に、フィラデルフィアのフラワーショーに行って来ました。いつも仕入れるWholesale(花問屋)が、ミニツアーとしてバスをチャーターしてくれました。往復、一人50ドル。26ドルのチケット込みだから安い。いわゆる、お客様接待サービスというものでしょうが、超カジュアルなバスツアーです。

フィラデルフィアまで約2時間のドライブで、大きなコンベンションセンターの会場に着きました。花のことなら何でもあり、といったイベントです。プラント(植物)の部門では、蘭の品評会があったり、お庭の部門では、いったいどうやってこの石や木を運び込んだの?というくらい大がかりなセッティングで、なかなかの見ものです。

ちょうど昼頃に着いたからか、人また人の大盛況。ガーデンパーティーの部門が特にすごかった。どんな大金持ちがこんなパーティを催すのだろう、というくらい凝っていて、花満載の超豪華版。春らしく、フレンチチューリップいっぱい活けこんであり、お見事でした。

そして、私が一番楽しみにしていた部門、創作アレンジメントの一角では、また多くの人だかり。合計20人くらいのアメリカで活躍中のデザイナーたちが腕をきそって出展しており、大がかりなアレンジメントに仕上がっています。

ところが、私の前には人また人だらけで、アレンジメントが遠くから観賞できません。大きな作品だけに、遠めにどうインパクトを与えているのかは重要な要素です。でも、確認できない!悔しかったけど、さわりだけ、という感じで一応写真はとってきました。だけど、写真が小さく区切られてしまい、これではいったい何なのか、何を表現したのかが写真からはちっとも伝わってきません。残念でしたが、仕方がありません。なんと言っても人気コーナーなのですから。

韓国人のデザイナー、クレアがおもしろいアレンジをしていました。真っ赤な薔薇で大きな大きなラウンドを作り、その下に透明の筒状の花器を置いてその中には色とりどりの球状のボールのアレンジメントがいくつもあって・・・。彼女の「愛情」という表現らしい。とってもカラフル。赤、ピンク、黄色、黄緑・・・。書くとなんか色合いがごちゃまぜでいったいどんなもの?とお思いでしょうが、遠目にはインパクトナンバー1です。けっこうかわいかったし。

午後6時に帰りのバス出発の時刻となりました。6時間も会場で過ごしたから疲れたー。早速バスに乗り込んでほっとしたら、添乗としてついて来た花問屋のエリック(オーナーの息子)が、お疲れ様、とシャンパンをくれました。

「えっ、お酒付きなの?」嬉しくなったけど、調子に乗らない、乗らない。ビールもあったけど、バスのトイレは行きたくないから、我慢?です。

すぐ近くに座っていた韓国人の女性と話したら、NYの北の方で花屋を経営しているとのこと。私が、「アレンジを教えている」と言ったら、「私が習いに行ってもいい?」とのこと。

とっても不思議ですが、韓国人や中国人にはこの手の花屋がよくあります。つまり、店だけ買ってそれからなんとか経営するタイプ。フラワー・デザイナーを雇って、花屋を切り盛りするらしい。とても私には理解できないアイデアですが、それもやり方の一つでしょう。ま、うまくいっているならいいのでしょうが・・・。「オーダーきたらどうするの?」と聞くと、「自分がやるしかないときは、デザイナーの真似してなんとか仕上げる」らしいです。よくやるー、って思いませんか?

Ellie の3月のアレンジメント

今月は春色でまとめるはずが・・・またいつもの気まぐれの癖が出て?急に真っ白アレンジになりました。真っ白のブーケが流れるように活ける、ウォーターフォールという形です。

私は真っ白のリシアンサス(トルコ桔梗)が大好きで、この花を活けるとなぜかエレガントが気分になります。たぶん、ネーミングのせいもあるのでしょうね。花自体も可憐でもあり、でも存在感があって、活けこむとぐっと品があがる感じがとても好きです。

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜の昼と夜のクラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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Ellieのつれづれ日記 − 今月の思い出話

〜【「しつけは三つ子の魂?・・・」の巻き】〜

つい先日、ゆったりとした日曜の午後に、友人が興奮して電話してきました。日本の大学に通うお嬢さんが春休みで友だちを連れてきて、その子の態度がどうもおかしすぎ。いったい親はどんな教育したんだろうって、かなりの立腹の様子。話を聞いたら、私まで腹がたってきて、一緒になってあきれたのなんのって。私の方が興奮して、「ちょっと、その子の親に電話したら。お宅のお子さんはこうだったって。」そしたら、不思議、友人の方が落ち着いてきて、「ま、よそ様の家庭のことだから・・・」だって。

どういう話かというと・・・。

まず、JFKの空港で出迎えて家に着いてすぐ、勝手に冷蔵庫を開けたらしい。これが、ペケ1つ目。

そして、手土産なし。「別に、手土産を期待していたわけじゃないよ。でも、気持ちだよねぇ。」えっ、ほんとはお土産なにかな、お酒だったら一緒に乾杯しようか、なんて言っていたのに・・・。でも、気持ちの表し方のひとつとして、誰でもこれから1週間お世話になるというのに、チョコのひとつくらい持ってくるのが常識というもの。18、19歳の子供の親も、普通何か持たせるのではないかしら?というわけで、これが、ペケ2つ目。

そして、ペケ3つ目が、食事の時のマナー。椅子の上に片足を立てて、つまり立てひざになって食べるのだそうです。きゃー、お行儀悪―い。

ペケ4つ目は、言葉遣い。「メシ」とか「ヤベー」とかいうそうです。これも聞いてられない。

ペケ5つ目は、最後の夕飯に、お嬢さんと二人で普段しなれない?料理に挑戦したのはいいものの、訳のわからないシーフード入りのオムレツだったそうで、食べた親の方がお腹をこわしちゃったって。生焼けだったかな?いや、あまりのショックのせいでしょう、きっと。

そして、最後の大きなペケペケは、送って行った空港で、「楽しかった?」と聞いたら、「うん、楽しかった」。たったそれだけ言って、さーっと、ゲートに行ってしまったらしいです。

ありがとう、の一言もなしに!!

ここまで聞いたら、私の方が頭にきちゃって、「いったい、何なのその子はー。」って、電話口でどなってしまいました。彼女も、切れる寸前だったそう。でも、さすが娘はありがとうは言っていったそうですが、少し悪がっていたのかな?

挨拶がきちんとできない子は、はっきり言って親のせいです。こればかりは、しつけとして小さい時からちゃんときっちり教え込まないと、大人になったからって自然とできるわけではありません。「自然と挨拶ができる」ようにしつけないと、挨拶ってできないものなのです。それもTPOに応じた挨拶は。

決して自慢するわけじゃないけど、(いや、自慢かな?)ウチの子供たちは普通に挨拶するだけで、周りからいつも「お宅のお子さんは気持ちよく挨拶して、礼儀正しいね」と誉められていました。すると、私は子供たちに、「ねぇ、今日、お母さん誉められちゃったよ。きちんと挨拶できるお子さんですねって。」と報告しました。子供たちは、不思議、って顔してたけど、誉められて嬉しい気分。

そのうち、ちゃんと挨拶しない子、出来ない子たちとは付き合わなくなりました。「むかつく!」のだそうです。そう、それでいい!挨拶は、重要な基本マナーです。それが出来ないのは、たいしたことないって判断するのでしょう、自然に。きちんとしつけられなかった子供は、結局はかわいそうです。いい人生のチャンスを逃してしまうこともあるでしょうからね。

私はいつも子供たちに言います。「ちゃんと普通に挨拶するだけで誉められるって、不思議でしょう?得するよね」って。

ちなみに、私にとって一番印象深い母からの教え?としては、何かものをいただいた時は、おおげさなくらいに喜んで“ありがとう”と言うこと。「せっかく、あなたのために選んでくれたものだから、ありがたく思わなくてはね」、ということです。私が高校時代に留学したとき以来、堅―く守っていることの一つです。すると、私も常に鋭くチェック。こちらが何か差し上げた時に、ちゃんとありがたがらない人は、なーんだ、ってね。

編集後記

☆ もうすぐ4月。日本では、入学、新就職の時期でしょうが、アメリカはイースターです。卵がシンボルの新生の季節。何かあなたにも、私にとっても“新生”があることを期待して・・・、来月まで、ごきげんよう。

それでは、皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

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        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
www.elliesny.com/flowerschool
      flower@elliesny.com
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