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ごあいさつ
「今月の花」アスチルベ
5月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」
EllieのMother's Day アレンジメント
お知らせ
編集後記
ごあいさつ

今年のNYの4月はほとんど気温が上がらずじまいで、5月に入ったらいきなり初夏の装いになることでしょうね。4月も後半になってようやく桜が満開になりました。つかの間の桜は、それはきれいでした。あの淡いピンク色は、心を和ませる優しい色です。お花見をしていると、穏やかな気持ちになってほんわりと幸せを感じてきますよね。“ 桜色のマジック ”ともいうのでしょうか。青い空と薄ピンクのコントラスト、最高でした!

さて、5月に入るとドッグウッド(花みずき)とアザレア(つつじ)が見頃になります。でも、残念なことにNYでは最悪の花粉症の季節…。綺麗な花とは裏腹に“鼻”との戦いになります。皆様もお気をつけあそばせ……。

5月11日は母の日。自分も祝ってもらう? 立場ながら、やはり私の心は遠い日本にいる私の母のことを想います。私が側にいたらこんな花を活けてあげたい・・・と想いめぐらせながら今月のアレンジをしました。私のアレンジは大変スケールが大きいので、さてどこに飾ってくれるんだろう・・・と想像しながら。花を通して心を送る!! なんて素敵なことでしょう。皆さんもお母さんの喜ぶ笑顔を思い浮かべながら、ぜひお花を活けてみてください!

アメリカの花屋では、クリスマスに次ぐ花の売上になります。花の値段は問屋からして2倍ほどになりますから、いつものアレンジが倍近くになってしまうのは残念ですが、やはりお母さんへはお花を!という人がほとんどでしょう。最近では、鉢植えの花も人気が出てきました。長距離電話と花屋が混む日。それがアメリカのマザーズ・デイです。そして、合言葉は、“ Happy Mother's Day !! ”

「今月の花」アスチルベ

花穂が、ふわふわもこもこした、まるで泡を吹いたような小花をつけたアスチルベ。英語読みの影響で、私はアッシルベとよく読んでいます。私の大好きな花のひとつです。決して主役にはならないけれど、脇役のトップナンバーのうちにはいりますね。フィラー・フラワー(空間を埋める花)としては、最高級。リッチでエレガントな雰囲気をただちに創り出します。

今回はオフホワイトのアスチルベを手に入れました。エレガントなバラとの相性は抜群です。バラとはまるで違う質感とボリュームが、アレンジに幅を持たせ重厚感をも生み出します。よく桃色ピンクのアスチルベは見かけますが、白は少し珍しいかな?

アスチルベについての詳しくは、HPの“ What's New ?”のページに「今月の花」の特集に掲載しております。 

5月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」

エリーズ・ニューヨークのHPでは、毎月、「今月のブーケ・イン・ア・バスケット」を更新していますが、5月も引き続き、人気のあった4月のアレンジを提供いたします。春の球根花ダッフォデイル(水仙)を思わせる鮮やかな黄色のゆりがとても新鮮です。卵シェープのフレンチ・チューリップが、暖かいハートの代わり。黄色は元気になる色ですから、お母さんの末永い健康を祈って、今年の母の日のプレゼントにいかがでしょう。

EllieのMother's Dayアレンジメント

先月から、トラディッショナルなスタイルを意識したアレンジメントを順次ご紹介しています。4月は、伝統的で、基本的なアレンジメントの代表でもある「トライアングル」でしたね。そして、今月は「Lシェープ」です。花の教室などで活けるものと花材が違うと、またとても新鮮な印象です。白のミニ・ガーベラと、色みをおさえたピンクと紫の花の組み合わせで、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。少し高さのある花瓶に活けてみると、なかなかのインパクトです。なんと、9種類の花材も入っています。

とても大切なポイントは、右側の空間をしっかり作ることです。あいまいなL よりも、しっかりシェープがわかるL を目指してください。それには、隣にくる花の長さを徐々に変えるのではなく、しっかり短くするところは短くしてとメリハリをつけることです。

さて、今度はマザーズ・デイのスペシャル・アレンジメントです。母の日のアレンジ用に、アメリカの花屋では、とてもロマンティックな花器をたくさん売り出します。やはり花が描いてある花器が多く、「花 イン 花」になってしまいますが、それもなかなかの季節感かも…と思えば納得。私が選んだ花器は、花のレリーフがついているオフホワイトの横に広がったタイプ。花器の特徴をいかして、形に沿った自然なファン(Fan)スタイルがよいようです。

私の母のイメージを、淡い紫と薄いピンクとクリーム色であらわしてみました。まさに思い描いていたぴったりの色、薄紫色のAllureという名のバラを見つけたときは小躍りしてしまいました。ラベンダー色は、優しい色ですし、紫はとても高貴な色です。また、それによく合うラベンダー色のライラックも手に入れて、活けている私がとても優雅でハッピーな気分になったアレンジでした。今年の母の日は、私にとってどんなよいことがあるのでしょうか……?

お知らせ

今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

来月号は、アメリカの卒業式をイメージしたアレンジメントをお届けする予定です。でも、またジューンブライドの季節でもあるし・・・。さてどうなるかは、入荷する花次第ということにさせていただきましょう。それでは、来月までごきんげんよう。

6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Design を開校します。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設します。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。ご興味のある方は、こちらからどうぞ

www.elliesny.com/flowerschool

来月からの定期購読をご希望の方は、 以下のHPの申込書からお申し込みください。

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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
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編集後記

私も懲りずに、母の日のアレンジ用にと「花 イン 花」の花器をいくつか買ってしまいました。他には、ピンクのバッグの形をしたやはり花のレリーフがあるものと、ベージュの靴の形にかわいい花束がのっている花器・・・。とってもかわいいものです。私にもまだ、ロマンチックなところが残っているのかしら?ということにして・・・。でも、母の日以外はちょっと邪魔かも??