★ ごあいさつ
とっても雨の多い5月です。まるで日本の梅雨時を思い出させるような。でも、6月はカラッとしています。NYでは、6月は一番雨が少なく天気がよいと言います。だから、アメリカではジューンブライドと言って、6月に結婚式を、というのが多いのでしょう。
私も今週末に結婚式のお花を頼まれています。10年以上もNYでフラワーデザイナーとして日本人の間で親しまれ、活躍している田畑さんのお客様のウェディングですから、さて、田畑さんはどんなイメージでまとめるのか、お手伝いがとても楽しみです。
さて、読者の中の“お母さんたち”、どんな母の日を過ごしましたか?
母の日の翌日には、アメリカ人の友人たちに必ず聞かれます。
“How was your Mother's day? ” (ハウ ワズ ユア マザーズデイ?)
「母の日、どうだった?」
それぞれ披露しあうというか、いや自慢しあう?って感じかな?
さて・・・、ウチの子供たちからは、それぞれ花を1本づつとカードをもらいました。長男は、桃色ピンク(私の好きな色)のカーネーション、次男と娘からは、オレンジのミニガーベラ。そう、今、私にはにわかに?娘が出来たのです。・・・・・・→ 続きは、後半、「Ellieのつれづれ日記」で。
そこで、さっそく子供たちからもらった花を活けこみました。でも、それぞれ本数が足りないので、そっと?足しました。さて、どこに入っているか、おわかりでしょうか?
★ 今月のお花つれづれ
一年で一番お花の需要があると言われる、母の日。売上は、クリスマスをしのいで年間トップ。なぜかというと、クリスマスはグリーンが多いから、花の量的には母の日の方がよくでるのだそうです。
花やのオーダーも、ピンクを中心に春色の薄紫、クリーム、白など、やはり落ち着いた女性好み?というか、無難な色合いのアレンジが多くでます。
ちょうどピオニー(しゃくやく)の季節ですから、よく濃いピンクのピオニーを活けこんだりしますが、高い・・・。大きく、見栄えのする花ですから存在感があるのでもちろんですが。でも、残念ながらあまり長持ちはしません。
マンハッタンの真中で、値段的には100ドル前後が圧倒的です。高いのだったら、150ドル、200ドル、250ドルくらいのオーダーも多々あり。その値段に従って、アレンジの出来上がりサイズも大きくなります。大きいアレンジほど高く売れる、というスタンスがありますから、大きいのは高い、というのが一般的。
ですから、高価な花でも小さくこじんまりまとめると高く値段はつけられません。「大きいことはいいことだ!」の典型でしょうか?
桃や桜の枝物もけっこう手に入ります。桜の枝物だけをクリアー(透明)な花瓶に大きくバンと活けこむのも素敵で、なんか都会的。そのかわり、背の高いアレンジにしないと枝ぶりのよさがわかりません。そう、天井にくっつくくらい高くしてもOK。すっごい見栄えしますよ、この活けこみ。しかし、大きくてシンプルな空間でないと、映えません。ブティックやレストランなどにぴったりですが、マンハッタンの高級アパートからのオーダーもあります。
★ Ellie の5月のアレンジメント
こでまりとオレンジ色の組み合わせを活けてみました。それに桃色ピンクもあわせたら、春色の元気の出る色合いのアレンジになりました。
テーブルより流れ出る感じで、母の溢れる愛情の表現、というところでしょうか。
子供たちからもらった花をなるべく生かして、それにパロットチューリップ(グリーンが混じった大きく開くチューリップ)を2種類混ぜて動きを出し、活動的なママのイメージ。
子供たちのはつらつさとオレンジとピンクの華やかな色で、我が家の玄関はにぎやかで元気いっぱい、です。
★ お知らせ
☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。
☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。
☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜の昼と夜のクラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。
《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
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★ Ellieのつれづれ日記
【「今年の母の日は?・・・心からお祝いしよう!(前編)」の巻き】
日本の親友の娘(菜那ちゃん)を預かっていて、今一緒に住んでいます。息子二人のところに女の子が加わって、ぐっと華やかにそして明るくなった気がします。ですから、我が家の子供たちは、長男20歳、娘19歳、次男16歳、そして松千代(マッチョ ← 先月号参照のこと)15歳、とヤングスター達3人と1匹でにぎやか家族です。
毎年、それぞれ息子たちは出来る範囲で、母の日、誕生日、クリスマスと年に確実に3回は何かをプレゼントしてくれます。
さて、今年の母の日はどんなものが待っているのだろう、と仕事を終えて急いで帰宅すると、3人揃って小さな花束とカードをプレゼントしてくれました。
「ドキ、ドキ、今年は何かな? いや、期待しちゃいけない、いけない。」と、はやる心を抑えて、「ただいまー。」
「お帰りー。はい、お母さん、これ!」と手渡される瞬間。うー、もう、最高ー!!母やってて?よかったと心から思える瞬間でもあり。
去年は、長男からは新しくできたスパのマッサージ券(60ドル分)をプレゼントされて、びっくり。なんと気が利くこと!と思いきや、当時のガールフレンドのアイデアで、そのギフト券となったそう。さすが女の子は目の付け所が違うわ、といたく感心しました。
そして、そのギフト券を大事に冷蔵庫に貼っていたら、なんかまるで飾り物のようになってしまい、うっかり有効期日があったことを忘れて、大慌て。そこで急いでスパに電話して、泣き声で頼み込みました。
「19歳の息子がバイトで一生懸命に働いて、このギフト券を母の日にプレゼントしてくれたの。だから、お願いします、マッサージ受けさせて。この券使わせて!」と。
「大丈夫、有効期限はあってないようなものだから、心配しないで。いつでもお出でください。」
おー、なんと親切なスパでしょう。さっそく、真冬の寒い日(2月)に、ホットスティームバスとSHIATSU(指圧マッサージ)を至福の想いで受けてきたことを思い出します。
そんなぜいたくな思いをさせてもらったから、さて、今年は・・・なーんてあさましく勝手に期待しちゃったりしたけど・・・、“財布の事情にあわせて”、というのが我が家のモットーですから、決して背伸びはいけません。
でも・・・、それにしても去年はスパで、今年は急にカーネーション1本・・・!いや、これでOK。出来ればいいのですから・・・。ちなみに、去年次男からは、可愛いコップに鉢植えの花一輪。暑い夏の8月に枯らしてしまいました・・・。トホホ・・・。
そして今年は、3人でいろいろ考えたそうな。さて、私に何を贈ろうかと。さんざんあちこちうろうろして、とうとうというか、やはり花にしたそうです。お花の先生に花を贈るのも・・・と迷ったそうですが、たぶんバジェット(予算)の関係でしょう、それぞれイメージする花を選ぶことにしたそうです。
花3本とかすみ草と葉っぱが1枚、きれいに包装してオレンジの細いリボンがかわいらしく結ばれていました。子供たちの想いいっぱい、そんな雰囲気のかわいい花束。
長男からは桃色のカーネーション。いつも見かけるピンクとは違い、深い色味で私の好きな色です。そして、娘と次男からはそれぞれオレンジのミニガーベラが1本づつ。とってもかわいく、元気になる色です。胸がジーンとしてきました。
なぜかというと、なんとすべて、まさに私が今月活けようとおもっていた色で、どんぴしゃりだったからです。イメージぴったりの花選びでそれは驚きました。まるで、私の気持ちがすっかり読まれていたよう。
5月に入ってからずーっと、今月の花の活けこみは、ぜったい“オレンジ”、私の今年の母の日のカラーだわ、と思っていたのです。私の心の色でしょうか、とてもオレンジを活けたくなったのです。そして、私自身、オレンジの花をもらいたかった・・・。不思議です。
そして、私のその嬉しい想いを今月の「5月のアレンジメント」に活けこみました。活けこみをした我が家の玄関が超華やかになり、外から帰るとその度、「わーっ」と思う。いっぺんに疲れが癒され、ますます元気の出る母になりました!
ここまで書くと、いかにも我が家の子供たちがよく出来たというか、子供の見本みたいに思えるかもしれませんが、これには裏事情があるのです・・・。
実は、昔一度、長男に私の誕生日を忘れられた事件?があり、私が超、切れたことがありました。
あれは、長男が中2の夏休み。子供たちがサマーキャンプに3週間も行き、楽しい思い出いっぱいで帰ってきた日の夜のこと・・・・・・・。
(→ 続きは、来月に。6月号に完結編あり。)
★ 編集後記
☆ もうすぐアメリカは夏休みです。すでに大学は夏休みに突入し、あっというまに年度がすぎた、という感じです。さて、ことしの夏は暑くなるのでしょうか。お花がどんどん持たなくなるので、ちょっと寂しい気分です。
☆ Ellieのつれづれ日記がつい、長くなり・・・それで来月号に続けることにしました。ご了承ください。私のあつーい想いを語ると止まらない??
それでは、皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!
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Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
www.elliesny.com/flowerschool
flower@elliesny.com
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