[ May - 2007 ]


---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【 アメリカの母の日のお花はジュエルカラー 】〜
Ellie の5月のアレンジメント
〜【 ジュエルカラーのアレンジ 】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【 家族の絆・・・の巻 】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

5月28日月曜日のメモリアルデイ(戦没者記念日)のホリデイが終わると、アメリカでは夏と認識するようです。

急に気温もあがり、30 度くらいになる日もあります。

そうなると、アメリカ人はもう、すぐにタンクトップとショートパンツになります。

アメリカ人は、絶対的に夏が好きなんだと思います。とても開放感を感じるからでしょうか、そういう格好が特に好きなところを見ると。。。

さて、6 月は雨が一番少ない月とされています。でも、暑くなり、すっかり夏になります。日本のじめじめの梅雨は、もう忘れてしまいました。

そして、家の周りの子供たちの声も大きくなります。夏休みに入るからです。 お花も長持ちしにくくなりますから、しっかり水あげしてあげてくださいね。そのやり方は、ブログにアップしているので、ご参考にどうぞ。


今月のお花つれづれ

【 アメリカの母の日のお花はジュエルカラー 】

生徒さんに質問されました。

「アメリカの母の日のお花って、やっぱり赤いカーネーションなんですか?」

こういう素朴な疑問・・・私はもうすっかり忘れています。。。

どうして素朴か?って言うと、日本の母の日は、確実に赤いカーネーションって定義づけされている感じですよね。アメリカでは、別に〜、っていう感じ。

これは、いったい誰が言い出し始めたんでしょうね、日本の場合。

アメリカでは、やはり赤系統の明るい色合いが好まれますが、特に赤のカーネーションにはこだわりません。

よく好まれるアレンジの色合いとしては、ピンク や 紫が多いです。

やはり、ピンク がダントツかな、この母の日には。

そして、この時期「ジュエル・カラー」、つまり「宝石色のアレンジ」を指定することもあります。

さて、この「ジュエル・カラー」とは、文字通り、宝石のルビーとかサファイヤとかエメラルドとか、はっきりとした色彩で、また綺麗で高価そうに見える色あわせのことを言います。

「宝石色」・・・なんかいい響きじゃないですか!

五月晴れの中、私は5 月号のフラワーニュースレター用の活けこみをしました。

もちろん、母の日のアレンジをイメージしました。

そうしたら、そのタイミングでこの質問をいただきましたので、よかったー、ご紹介できて。

「ジュエル・カラー」に近いのが、今月の花のアレンジです。

色合いは、紫の濃淡、ピンクの濃淡、それに白と赤と。。。
(このダークな色は、濃い紫です。)

かなり華やかでしょう?!


Ellie の5月のアレンジメント

【 ジュエルカラーのアレンジ 】

さて、この「ジュエル・カラー」とは、宝石のルビーとかサファイヤとかエメラルドとか、はっきりとした、綺麗な色彩のことだ、とお伝えしました。

カスタマーからは、「ジュエル・カラーのアレンジをお願い」と、注文がお花やさんに入ることもあります。 そのときは、ですから、赤とかピンクとか紫とか、宝石からイメージする色合いの花を持ってきて、派手な色使いをすると喜ばれます。

今月の花は、そんな 母の日のアレンジをイメージしました。

私は、赤だけのアレンジはバレンタインのときだけです。母の日だからって、赤いカーネーションも使いません。

今回は、5/ 12の土曜日にやった「母の日のアレンジ、NY スタイルのセミナー」と同じ薔薇とレースフラワーが入っています。

色合いは、紫の濃淡、ピンクの濃淡、それに白と赤と。。。

このレースフラワーは、英語では、「クイーン・アン・レース」といって、「あん皇女のレース」??という意味です。訳すとちょっと変?

空間を豪華に埋めてくれるから、重宝します。でも、ちょっと手入れが大変。。。詳しくは、エリーのブログに書きました。フラワーアレンジメント基礎用語のカテゴリ欄です。

今回の活け込みは、オアシスを使っておりません。つぼに直接活け込む、母の日のセミナーでやったアノ活け方でアレンジしています。たくさんのお花が入りました。

私が実家の玄関に、こういう活け方をすると、小原流派の母は、「ちっがうわねー」と、いたく感心?します。そうでしょう、小原流は、茶花で床の間活けですからね。もちろん、たくさんのお花があってこそできる活け方です。

豪快活け、楽しいですよ!あっちから入れて、こっちから入れてと時間を忘れます。たくさんお花が手に入ったとき、どうぞお試しください。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【 家族の絆・・・の巻 】

つい先日、エリーのブログの 5月26日付けの記事で、「思い出作り」の話を書きました。

私の生徒さんでもあって、ピアノの先生もしていらっしゃる I さんの思い出作りを取り上げて、その教室で今度開かれる発表会で、父と子の連弾を弾かせるというお話です。

この話は、大変好評いただいて、いろいろコメントをいただきました。

>  素敵な話ですね。思い出って、とてもとても大切な事だと思います。父と子たちの連弾も、技術を教えるだけではなく、それ以上に大切な事を教えてくれるもの、そして宝物の思い出をつくってくれるものですね!!

> 素敵、素敵!
そんな発表会聞いたこと無いです。
ぜひ、ご近所のピアノの先生に聞かせたいわ〜

> うっ!
涙腺が、ツンツン反応してしまいました。

何かにつけ、不器用な父親が、必死になっている様子が目に浮かび、ツンツン。

> ステキなお話ありがとうございます!!


I さんってステキな方なんでしょうね☆
キラキラしてそうです(^^)

こんな感じです。皆さんの心にも迫ることがあったのでしょう。

それは、どんなお話かというと・・・記事から抜粋します。読んでください。

> I さん は、意識して、「よい思い出を作るために」お金を使うのだそうです。そう聞いて、なるほど!と感心。 ・


そして、その思い出作り。
I さん の教えている生徒さんたちの発表会がもうすぐあるそうですが、それがなんと、お父さんとの連弾曲を弾くというテーマだそうです。

それは、もちろん I さん のその「思い出作り」の発想からきたもの。

ストラビンスキーいうロシアの作曲家の作品の一つに、左側の人の弾く箇所が、たった2つの鍵盤をリズムよくたたくだけのがあるのだそうです。

もちろん、右のパートの曲はむずかしいもの。

左は、ただ、規則正しく、それもお父さんにとっては左の人差し指と右の人差し指だけでたたけばいいもの。それだけの伴奏の曲があるものを思い出し、それをお父さんと一緒に弾くという経験をさせようと思ったそうです。

あるお父さんには、その弾く箇所にマークをつけてあげて、そこだけ弾けばよいという風にしてあげたりして。。。

なんて素敵なことなんでしょう?

実際のお子さんとの練習風景が目に浮かぶようです。

子供さんも一生懸命、お父さんとあわせようと必死で、目で合図したり、二人の秘密の合図があったりして、とても和気藹々として、楽しいそうです。

私の父とそんなことをしたとしたら、大笑いできっとちっとも前に進みそうもないなー、と自分のことを想像したりして、おかしくなりました。

今はもう天国にいる父ですから、もうその願いはかないませんが、何か一緒に心をあわせてする!という行為は、とても強い連帯感を生みますよね。

今度の日曜日、 11 組の父と子たちの連弾の発表会。

I さん の提案で、かわいいブーケのプレゼントがあるとか。。。

I さん 、 素敵な発表会になることをお祈りしています!

と、まあ、こういうお話でした。

それに後日談があります。

このロシアの作曲家が作ったこの曲は、現代曲で、普通はあまり弾かれない曲らしいです。 Iさんも、「アンバランスな曲だなー」とずっと思っていらしたとか。

でも、何かふっと、「そうだ、今度の発表会に!」とひらめいて、その結果、お父さんとの連弾を提案したとのこと。

あるお父さんは、楽譜が読めません。ですから、娘さんが足で合図してあげるそうです。そのような練習風景を見ているお母さんは、とてもほほえましく、またうらやましく思うそうです。

けんかしながらも、仲良く何か一緒のことをするということの大切さ。これは、家族だからなおさらです。ますます絆を深めることになるからでしょうね。

家族と共に何かするのは、普通は旅行とか食事に行くときには当たり前だけど、それ以外はあまりあるもんじゃないですよね。絆がぐっと深く強まることというのは。

それが、私にはあったのです。そして、 Iさんにも。そして、アシスタントしているKさんにも。

それは、親の病気や死に目にあったとき。

まさか、こんな形で家族の結束が深まるとは思ってみませんでした。父の急な病には、母や弟家族や、息子たちまでもみんな一丸となって、父の看病をしてそして最後を看取りました。

父の末期がん告知は、大変急なことで、病院の手配が間に合わず自宅介護になりました。それは以前から父が望んでいたことなので、母もなんとか頑張りたいということで、みんなで腹をくくりました!

いやー、自宅介護は、本当に大変です。 24時間体制ですから、気が抜けませんし、まして相手は今から死を迎えようとしている人ですから、大仕事です。

でも、家族の気持ちは一つ。父の望みどおりの最後にしてあげたい、なるべく痛みがない状態で天国に送りたい、それだけでした。

私は、高校、大学と留学しており、そして結婚してからも海外生活が続いたので、どうしても私自身の家族とのふれあいが足りませんでした。思いはあっても、心が伝わりきれない、というのでしょうか。

弟とは7つ違い。そしてお嫁さんとは私と一回りも違うし、いつも離れているから遠慮があるし。。。で、気持ちの隔たりがあるのはしょうがないことでした。

しかし、父の看病を通して、家族が一致団結して思いを遂げるということを経験させてもらったようなものでした。父の死後は、父の遺言にもあったのですが、「家族みんな仲良く、助け合って」いくようになりました。思いやりの気持ちが増したということです。

Iさんもお父様が亡くなられたとき、同じような思いをされたそうです。そして、アシスタントのKさんのお母様の病気のときも、全く同じで、それまで家族がばらばらだったのに、それからはみんな気持ちが一つになって、看病を通して絆が深まったということです。

たぶん、それは、家族の一人の病気や死を通して、私たちが学ぶべき最重要課題だったのでしょう。

せっかくこの世に生まれついた親兄弟は、すばらしい縁です。確かに、親のこと、家族のだれそれのこと、いろいろと思いはあるでしょう。

くちやかましかったり、すぐに怒ったり、まるで自分の望む方向でのふれあいがもてないという人もいるでしょう。

でも、スピリチュアルな本を読むと、それは全部、自分がこの世に生まれるときに、自分で親や性別や国などを選んでくるとあります。それは、本人の学びのために。

うーん、なんと深い。。。

今の我が家には、今まさに飛び立っていこうとしている若者が 2人います。私よりずっと早くに、"おじいちゃん"の死を通して、家族の絆の深さを感じているようです。

長男のガールフレンドのお姉さんの結婚式がありました。それに息子も招待され、家族同様におつきあいさせていただいている様子です。その家族の仲良いことといったら、ものすごいらしいです。

彼女は、オンナ3 人姉妹でいつもとても仲良く、母親も含めて毎日、それぞれの人と電話しあって、なにかかにかは話しているそうです。

息子は、用事があるときにしか私に電話してきません。そして、弟にはめったに用事がないらしく、ほとんど電話なんかしません。

そんなことを彼女に話したら、「し・ん・じ・ら・れ・な〜〜い!」と、大変あきれられたそうです。

彼女のバックグラウンドは、アイルランド人とイタリア人。なるほどーーー。とても家族の絆を大切にする民族です。いっつも、いっつも一緒ですよ、この民族の家族のあり方って。結婚したあとももちろんです。毎日、家族で何かしあっているという感じです。我が家のご近所の家族を見ていてもそうですよ。

私がかなりあっさりしているように感じてきました。。。

さて、家族の絆の大切さにいまさらながらに気づいた私です。どういうことをこれから私の家族とともにやっていこうか。。。と、私一人で張り切っている、今日このごろです。。。

編集後記

いつも私のブログを応援してくださって、ありがとうございます。おかげさまで、ある人は、毎日のように、「今日は何位。今日は上昇したよ」と教えてくれるほどに。。。

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ブログのコメントが増えると、これは人気なブログなんだと認識されるそうです。記事の一番下に、 Comment と小さく書いてあるところをクリックしていただき、そこに投稿してください。

何か一言でもいいですから、コメントをいただくと、私もますますやる気がでるっていうものです。
更新の励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

引き続き、応援投票のクリックをどうぞよろしくお願いします。

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それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

PS: つい先日、NYジャピオンの5月4日号に、エリーのフラワースクールが掲載されました。HPのプレスのページにアップしてありますので、読んでください。


お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie  Grace Toda
《発行元》Ellie's  New York, Inc.
《ホームページ》 http://www.elliesny.com
《お教室のブログ》 http://elliesny.exblog.jp
《エリーのブログ》 http://elliegrace.seesaa.net
《お問い合わせ》 elliesny@gmail.com

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