★ Ellieの独立記念日の アレンジメント
4月から、トラディッショナルなスタイルを意識したアレンジメントを順次ご紹介しています。4月は、伝統的で、基本的なアレンジメントの代表でもある「トライアングル」。そして、5月は「Lシェープ」。6月は、取っ手のついたバスケットに活けたセンターピースの「ラウンド」をご紹介しました。今月は、上級者用の「ハンド・タイド・ブーケ」です。
最近、私はやたら「ハンド・タイド・ブーケ」に凝っています。余った花があったら、即ブーケ。Curly Willow(柳)を丸く編んで、その中に薔薇などを入れ込んでブーケに仕立ててみたり、ちょっと研究しています。
今回ご紹介するのは、サマーガーデン風にアレンジしたブーケです。白のあじさいがさわやかです。そして、星条旗をイメージして、ここには敢えて赤も青も入れました。最近は、ブーケホルダーに活けるのではなく、「ハンド・タイド・ブーケ」に作るウェディング・ブーケがはやっています。でも、本当は夏の間は、なるべく避けた方がよいスタイルなのです。茎がむき出しなため、長く花が持たないからです。タイミングよくブーケを花嫁に渡して、そこから2−3時間以内に式も写真撮影(これ大事)も終わるように、気をくばらなくてはなりません。
Tossed Bouquet(花嫁が最後に投げるブーケ)は、また別に作ります。手に持つブーケの半分くらいの大きさで十分で、花屋はこの分はなんとか余り花?で作って、一応サービスしてあげるのが普通のようです。小さいブーケ、「タジーマジー・ブーケ」と言いますが、これは、またいつかご紹介したいと思います。かわいいんですよ、これが、とっても。
さて、今度は、スペシャルの独立記念日のアレンジメントです。やはり、星条旗をイメージすると赤と青と白になりますよね。でも、これがとてもむずかしい色の組み合わせなのです。へたしたらとってもダサクなる色合いというか、分量、比率も大切ですし。でも、敢えて挑戦してみました。花市場に行ったら、絶対これ、といった感じで真っ赤なゆりが、まず真っ先に目に飛び込んできたからです。それから、真っ青の青空をイメージするブルーのジャイアント・デルフィニウムに出会いました。その2つが決まったら、白です。白の分量が最難関ですね、目立ちすぎてもいけないし、白の水玉模様のようになりたくないし・・・で、決めたのは、白のQueen Ann’s Lace(クウィーン・アン・レース)でした。
アレンジし終わって、息子に見せたところ、
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母: 見て、July 4th(ジュライ・フォース/独立記念日)のアレンジしたの。
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息子: あ、花火があがっているね。
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母:そうか、花火か。でも、星条旗の赤、青、白からイメージしたんだけど・・・。
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息子: ふーん。・・・・・・
どうも、息子には理解してもらえなかったようです。やはり、花ごころのない人にはむずかしいかな?? スタイル的には、エリーズ・ニューヨークのアドバンスト・クラスで習う、Phoenix(フェニックス)からイメージをとりました。不死鳥のように、Earth(灰?)から蘇るあの鳥のように、勢いがあって、まっすぐで・・・。どうでしょうか。でも、独立記念日の夜にあがる花火のように華やかで、にぎやかで元気な感じにも見えますでしょうか?