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ごあいさつ
「今月の花」― お休み ―
7月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」― お休み ―
Ellieの独立記念日の アレンジメント
お知らせ
編集後記
ごあいさつ

いよいよ夏休みが始まりました。皆様、お元気ですか?NYはようやく今ころ急に夏らしくなってきました。ずーっとぐずぐず天気続きで、涼しくてよかったもののなんとなく季節感が味わえなくてつまらなかった、というか。無いものねだりは季節までにも及ぶ?

お花はいよいよ持たなくなってきましたね。頻繁に水挙げをしてあげてくださいね。花も喉がかわいてしょうがないのでしょうね。くたびれるのが早い! でも、夏ならではの季節感あふれる花もたくさんありますので、ひまわりやクレマチスなど思い切りよく、大きな花瓶に活けてみるのもいいですねぇ。豪快に活けてみましょう、今年の夏は! これは、私の夏のモットーです。

7月は、久しぶりに長く日本へ帰国します。去年、101歳で他界した祖父の1周忌のためです。いつもお地蔵さんみたいにニコニコと、とても穏やかな祖父でした。私を大変かわいがってくれた祖父を花でイメージするとしたら、紫のリシアンサス、トルコ桔梗です。やわらかい繊細な花びらが、まるで祖父の優しい心そのもの。帰国したら、お仏壇にめいっぱい飾ってあげたいと思います。

そこで、NYを長く留守にするため、What's New? のページはお休みです。従いまして、「今月の花」も「ブーケ・イン・ア・バスケット」も、楽しみにしていただいている方には申し訳ありませんが、7月はオーダーを休みにさせていただきます。8月は、6月と同じ花で活けこみし、提供させていただきますので、またよろしくお願いします。

「今月の花」

お休みです。

7月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」

お休みです。

Ellieの独立記念日の アレンジメント

4月から、トラディッショナルなスタイルを意識したアレンジメントを順次ご紹介しています。4月は、伝統的で、基本的なアレンジメントの代表でもある「トライアングル」。そして、5月は「Lシェープ」。6月は、取っ手のついたバスケットに活けたセンターピースの「ラウンド」をご紹介しました。今月は、上級者用の「ハンド・タイド・ブーケ」です。

最近、私はやたら「ハンド・タイド・ブーケ」に凝っています。余った花があったら、即ブーケ。Curly Willow(柳)を丸く編んで、その中に薔薇などを入れ込んでブーケに仕立ててみたり、ちょっと研究しています。

今回ご紹介するのは、サマーガーデン風にアレンジしたブーケです。白のあじさいがさわやかです。そして、星条旗をイメージして、ここには敢えて赤も青も入れました。最近は、ブーケホルダーに活けるのではなく、「ハンド・タイド・ブーケ」に作るウェディング・ブーケがはやっています。でも、本当は夏の間は、なるべく避けた方がよいスタイルなのです。茎がむき出しなため、長く花が持たないからです。タイミングよくブーケを花嫁に渡して、そこから2−3時間以内に式も写真撮影(これ大事)も終わるように、気をくばらなくてはなりません。

Tossed Bouquet(花嫁が最後に投げるブーケ)は、また別に作ります。手に持つブーケの半分くらいの大きさで十分で、花屋はこの分はなんとか余り花?で作って、一応サービスしてあげるのが普通のようです。小さいブーケ、「タジーマジー・ブーケ」と言いますが、これは、またいつかご紹介したいと思います。かわいいんですよ、これが、とっても。

さて、今度は、スペシャルの独立記念日のアレンジメントです。やはり、星条旗をイメージすると赤と青と白になりますよね。でも、これがとてもむずかしい色の組み合わせなのです。へたしたらとってもダサクなる色合いというか、分量、比率も大切ですし。でも、敢えて挑戦してみました。花市場に行ったら、絶対これ、といった感じで真っ赤なゆりが、まず真っ先に目に飛び込んできたからです。それから、真っ青の青空をイメージするブルーのジャイアント・デルフィニウムに出会いました。その2つが決まったら、白です。白の分量が最難関ですね、目立ちすぎてもいけないし、白の水玉模様のようになりたくないし・・・で、決めたのは、白のQueen Ann’s Lace(クウィーン・アン・レース)でした。

アレンジし終わって、息子に見せたところ、

母: 見て、July 4th(ジュライ・フォース/独立記念日)のアレンジしたの。

息子: あ、花火があがっているね。

母:そうか、花火か。でも、星条旗の赤、青、白からイメージしたんだけど・・・。

息子: ふーん。・・・・・・

どうも、息子には理解してもらえなかったようです。やはり、花ごころのない人にはむずかしいかな?? スタイル的には、エリーズ・ニューヨークのアドバンスト・クラスで習う、Phoenix(フェニックス)からイメージをとりました。不死鳥のように、Earth(灰?)から蘇るあの鳥のように、勢いがあって、まっすぐで・・・。どうでしょうか。でも、独立記念日の夜にあがる花火のように華やかで、にぎやかで元気な感じにも見えますでしょうか?

お知らせ

今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

来月号は、お休みです。9月の新学期が始まるころに次回はお届けする予定です。それまで、ごきげんよう。

6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Design を開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者 からプロになりたい方まで指導する教室です。ご興味のある方は、こちらからどうぞ

www.elliesny.com/flowerschool

来月からの定期購読をご希望の方は、 以下のHPの申込書からお申し込みください。

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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
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編集後記

アジサイの綺麗な季節になりましたね。1本、花屋では12ドルから25ドルで売っている高い花です。私の大好きな花で、特に藤色にとても心惹かれます。でも、日本のアジサイの方が種類が豊富で、色も鮮やかで、これだけは恋しく思います。日本の梅雨はごめんだけど・・・。先日、イタリアン・レストランのテーブルアレンジを頼まれた時、20人がけの楕円形のテーブルに、ボリューム豊かに藤色と白のアジサイを活けこみました。大きなオーバル・アレンジメント、ステキに出来ました。