[ July - 2005 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【かわいい女の子の持つブーケ】〜
Ellie の7月のアレンジメント
〜【独立記念日の色】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【「私の美容アドバイザー、Dr. Ping」その2の巻】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

ここのところ、かなり真夏日が続いたNYです。そうすると、本当に活けるお花が持たなくなりますね。

ですから、1ヶ月ほど、フラワースクールを夏休みにしました。一生懸命、水揚げしても、霧を吹いても、どうしてもお花の元気がでませんからね。

生徒さんたちからは、1ヶ月もお休みなんて、さみしー!とお声を頂戴しましたが、しょうがありません。みなさーん、近くのデリ(街角にある簡単なスーパーのこと)でお花を買って、復習しておいてくださいねー。と、お声をかけました。

今月のお花つれづれ

【かわいい女の子の持つブーケ】

先日、ある会社のNY設立1周年記念パーティに、社長さんと奥様に贈るブーケを頼まれました。4歳と6歳の小さな女の子が持つブーケだから、とにかくかわいいものを、との注文でした。

社長さんたちに贈る花束でしたら、あんな感じ、と皆さんは簡単に想像つくでしょうが、なんせ小さな女の子が持つブーケです。女の子は、あくまでもかわいくなくてはいけないし、ブーケは目立たなくてはいけないし、で考えました。4歳と6歳といったら、相当小さいですよね。(なんか小さい子供の感覚を忘れてしまいましたが。)

最初は、小さい丸い形のラウンドブーケにして、かわいらしくリボンをつけてもいいかな?と思いましたが、これではありきたりかな?と。

そこで、いつも私がスクールで教える、「フラワー・ガールズ・バスケット」というバスケットアレンジの変形にすることにしました。

我がスクールのベーシックコースの超人気なアレンジの一つですが、それのどこを変形するの?とお思いでしょうが、もうちょっと大きくて丸めのバスケットを使うという点です。それには、取っ手がついています。つまり、麦わら帽子をひっくり返したような感じのバスケットです。こちらでは、プリンセスバスケットと呼んでいます。

そのバスケットの形に沿って、丸い感じのこんもりとしたバスケットアレンジを活けました。花材は、黄色いバラと白の蘭をメインに使って、ゴージャスに。ところどころにカスミソウを入れると女の子の持つイメージに合いますし、かわいらしさが増しますから、今回は、ミリオンスターを活け込んで。

このミリオンスターとは、いったいいかなるものか?これは、カスミソウの親分みたいなもので、カスミソウより花が小さくて、みっしりと咲いています。ですから、カスミソウよりも密集感があって、重量感もある感じです。もちろん、値段も高いです。

ちなみに、カスミソウの英語名はご存知でしょうか。それは、ベイビーブレス、つまり、赤ちゃんの吐息という意味です。赤ちゃんの吐く息がどうしてこうなるのか?という質問は無しにして・・・でも、かわいいネーミングでしょう?

しかし、ミリオンスターもすごいネーミング。最初に習ったとき、昔はどうしてもミリオンダラー(億万長者?)と呼んでしまって、先生にいつも笑われていましたっけ。

そして、当日、お花をお持ちした時のこと。女の子たちにバスケットブーケの持ち方と、実際に社長さんにあげる時の予行演習をしました。お水を含んだオアシスとみっちりとお花を活け込んであるバスケットブーケは、小さい女の子たちにはなかなかの重さです。「取っ手をつかまないで、両手で抱えて、はい、と社長さんに向かって斜め上にブーケをあげるのよ」、と教えました。

女の子たちは、お花を差し上げる役割をあまりよく理解していなかったようですが、バスケットをかかえると嬉しそうに、そして恥ずかしそうにしていました。

さて、本番はどうだったでしょうか?誰か、写真撮ってくれたかな?

その活けこんだバスケットアレンジは、後に私のお花のブログに載せておきましょう。レッスンでのアレンジの応用ですから、参考になりますものね。

そうです、生徒さんたちにさんざん予告していた、私とスクールで学ぶ人たちの花の写真集を今、作りつつあるのです。もう少々お待ちを・・・。

Ellie の7月のアレンジメント

【独立記念日の色】

アメリカの独立記念日の色といったら、星条旗の色、赤、青、白の3色に決まっています。毎年、7月の花の色といったらこの色合いです。

今年は、赤い花に、アマランサスという変わった花、ダラリと垂れる花を使いました。色は、通常、赤とグリーンがあります。

この花は、好き嫌いがあって、日本人にはあまり好まれないようですが、アメリカでは人気の花で、特に高いパーティ用の活けこみに使われます。花器の淵から、ダラリと垂れると高価そうに見えるのでしょう。

私も最初は、変わった花だな、と相手にしなかった?のですが、だんだんアメリカ流に慣れてきたようで、機会があれば使いたいと思うようになってくるのですから、おかしなものです。

今回、花の仕入れに行った時に、とても状態のよいアマランサスが入荷していたので、即行で決まり。それと、青には夏の花のデルフィニウム。そして、白はラナンキュロスと薔薇です。

高い、青い花器にまず、赤のアマランサスをダラリと垂らし、すっと伸びたデルフィニウムを、上に高く活けこみました。

ちょうどよい大きさのタイリーブスがあったので、それをくるりとまるめてバックにアクセントに使いました。あんまりすっきりした活け方だと、なにか脇の方にアレンジをして動きを出したくなります。

赤の色は、どちらかというと色味が抑えられたエンジ色なので、全体的にずいぶんとシークな大人っぽい?アレンジになったようです。

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Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【「私の美容アドバイザー、Dr. Ping」その2の巻】

前回からの続き。

・・・・・・・・・・

フェイシャルテクニックのエキスパートでもあり、私のよき友人のDr.Ping によるアートメーキング、つまり“入れ墨”の体験をすることに・・・。

Dr.Ping は、「エリー、あなたには絶対必要よ。人の前に立って、教える立場にあるんだから、いい眉は重要なの。中国では、開運眉と言って、その人の骨格にあった上がり眉は、ラッキーをもたらす、と言われているのよ。」と、言い張って、聞かないのです。中国人は、すごく押しが強いとは、本当だ・・・。 でも、Dr. Ping も一理あるかも・・・と、あまりにも断定されると、すっかり押されてしまう私。つい、OKをだしてしまいました・・・。

「でも、気に入る眉にならなかったら、どうなるの?」 (つまり、失敗されたらどうしよう・・・の意味)

「大丈夫。まずは眉の位置を決めるためにペンシルで描いて、鏡で確かめ合ってから、実際にやり始めるから。」

「そう?でも、痛くないの?」

「大丈夫。ちゃんと麻酔用のクリームを塗るし、痛くしないから。私を信じなさい。昔、北京大学で一般客にしてあげて、庭に200人も行列を作られて、それは大変だったのよ。私には、皆を満足させてあげられた経験があるから、大丈夫よ。」

どうしよう。周りで誰もやったという人を見ていないし、なんか不安・・・。しかし、何を聞いても大丈夫、の彼女ですから、こうなったら、えいっと、気合を入れ、覚悟を決めて、やってもらうしかない、と結論づけました・・・。彼女と話していると、だんだんその気になるから不思議です。薄くなってきた眉を気にはしていたし、毎回描くのも面倒だし・・・そうそう、美容と健康のために、これから水泳やりたい、と常日頃思っていましたから、終いには、自分自身で納得してしまいました。。

そして、彼女を信じてやってもらった結果・・・。

もちろん、大成功。そして、大満足。

そりゃー、当日はドキドキものでした。針を実際に皮膚に入れるのだから、チクチクして痛い、と言えば・・・痛いし、我慢できるか、と言えば・・・まあ、楽勝です。

さあ、これで、汗をかく夏でも、風呂上りでも、恐いもの無し。これで、ばんばん、水泳できて、私は引き締まったからだも手に入れられる・・・、とその時は、本気で思いました。が、しかし・・・残念ながら、これはまだ実行に至っていません。(本当は、泳ぎが超苦手だから・・・です。)

Dr.Ping に出会って、彼女に私のスキンケアをトータルに任せて以来、私は自分自身で、明らかに変わった、と思います。ピッと引き締しまった肌があって(いやー、しょっちゅう、重力とともに落ちて、たるんできますけれども)、雨にも落ちない眉がある。そして、その眉は、朝起きても、雨に濡れてもきちんと整っている。これで、私の中でいったい何が変わったのでしょう?

明らかに、私の中で何かが変わりました。それは、もしかして、女としての自信がついた、と言えるものではないか、と推察しました。いやはや、これは、全く想像していないことでした。

女としての自信とは、いったい何でしょう。その人なりの経緯と歴史において、それぞれ定義が違うことでしょう。実績だったり、キャリアだったり、いろいろあると思いますが、私にとっての自信とは、「自分では、これはイケル!」と思える何かを持つ、ということでは、と思っています。他の人から見たら、もしかしたら、他愛のない何かかもしれませんが、自分にとったら大切な価値判断になるもの、と思います。

他人には気づかないことでも、自分自身で「これはイケル!」というものを持っている時って、きっとオーラが変わるのでしょう。ピッと胸を張れるようになりますもの。そうすると、周りからみて、「フーム、何かが違う」と思われるのでしょうね。

私にとっては、「肌の状態がいいこと」「若く見えること」が、これほどまでに重要だとは、今までは気づかなかった、と言えます。肌の状態がいいとき、鏡に写った自分がやはり、いつもより輝いて見える気がします。そうすると、思いのほか気分よいし、何かプラスして行動してみたくなるような、プラス思考が生まれてきます。

ですから、日頃のスキンケアには、充分に気をつけます。厚化粧ではなく、本来の肌の状態がよく、生き生きと見えること、これが自己満足の世界でも、充分OKなのです。そこから、今日一日の気分よいスタートがきれるとしたら、嬉しいことだと思います。

私のアートメーキングした眉を見て、母を始め、多くの友人がDr.Pingに眉と目の周り(アイライン)を整えてもらいました。特に、年齢がいった人は、眉の印象が薄くなるので、これで整えてもらうと、驚くほど若返ります。そして、みんな、みんな、大喜び。母も、もともときれいな人でしたが、これほど若く生き生きと見えるようになるとは、私もびっくりです。なんかいいことしたような・・・、私まで嬉しい気分。

そして、もちろん前号で紹介した親友の真理さんも、目の周りのアイラインを薄くいれました。彼女は、2人の娘がアトピーに悩み、そのスキンケアの対策から自分で化粧品会社を興した女性。(真理さんの化粧品のサイトは、 www.lana104.jp/

ますます女っぷりを上げた真理さんを見て、彼女の周りでもDr.Pingのファンが続出。そして、私とDr.Ping の出会いから、思いがけない方向に発展していく「若返りの輪」。

キレイになること、若返ること、これは誰にでも興味のあることですよね。もちろん、花を活けることもキレイになることに通じます。決してこじつけで言っているのではありませんよ。本当のことです。だって、心の内面からでてくるもの、充実感が、なんと言っても一番重要なのですから。キレイなものに常に触れていると、癒されますから、生き生きしてきます。ですから、若返るのです!

このテーマ、つまり「若返り」は、私の重要な課題です。“いつも明るく、前向きにイキイキと”生きること。これは、私のモットーです。これからは、どんどんこのテーマに沿って、書いていきたいな、と思います。今回は、先月今月にわたって、私のスキンケアの体験談をもとに、「イキイキと生きる」について、ついりきんで、私のパーソナルな部分を多く出してしまいました。

それだけとても大切なテーマですから、今後は、スキンケアにとどまらず、心の持ち方も含めて、ご一緒に考えて、意識してみませんか?自分の注意や意識を向けたところのエネルギーは、どんどん増えていくものです。

「あなたにとって、生き生きとすることへのきっかけをもし作れるとしたら」、私はとてもハッピーです。花のスクールの生徒さんたちは、たぶん実感してくれているのでは、と自負しています。

でも、それには、まず私自身が明るく、ハッピーでいること。これが一番重要だと思っています。ですから・・・、これからも・・・頑張りまーす。

最近、Dr.Ping への問い合わせが多くなってきているので、今後きちんとご紹介できるようにしていきたいと思います。Dr.Pingの人気が高まり、なかなか、彼女がつかまらなくなっていますから・・・。乞うご期待。

夏休み中のエリーより。

編集後記

今年のNYは、例年より暑いような気がします。去年は、我が家の老犬、マッチョの具合が悪かったので、どうかあまり暑くなりませんように、と祈っていたので、それが聞かれたのか、過ごしやすかったように覚えています。

今年は、マッチョが天国に行ったから、つい祈らなかったから?か、蒸し暑いですね。日本の夏を思い出します。寝苦しい夜が続いていますから、どうぞ皆様、お気をつけて。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第1と第3週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜と金曜の昼と水曜の夜のクラスも併せて開校しました。

ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
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