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ごあいさつ
「今月の花」ウィンターベリー
12月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」
Ellieの クリスマスとお正月アレンジメント
お知らせ
編集後記
ごあいさつ

メリークリスマス!
今年ももうすぐ終わりだなんて信じられますか?今年のNYの冬はどうも雪が多いらしいという噂どおり?もうすでに、ドカーンと降りました! NYのシティの方で50−60cmも。まずはチラホラと予告めいたかわいい?雪の降り方もせず、いきなり「雪が降るぞー」、と言ったらドカンですから。今回は参りました。ちょうど第1週目の土曜日にかけて激しく降ったので、街中はとても静か。花やとしてはかきいれどきなのに、花をお届けするのも必死です。パーティが中止になったところも多いと思います。クリスマス商戦をあてこんでいた花やたち、ちょっとがっかりです。

さて、花やは、クリスマス商戦に向けて11月頃から大忙しのはずですが、どうやら今年はちょっと違う様子。いつもよりクリスマスの飾りつけも早く、どうもそれは不景気を現すらしい。マンハッタンの高級花やのリチャードは、「去年は、3人もスタッフを増やして、朝から晩までアレンジしてそれでも裁ききれないほどのオーダーがあったのに、今年はいったいどうしたことか・・・」と嘆いていました。そうです、どこも不景気なのですが、一番顕著に現れるところが花やなのです。花はぜいたく品ですからね。それもフレッシュな花は特に。ちなみに、このフレッシュな花のことを別名、“ペリッシャブル・フラワー”とも言います。“Perishable”つまり今に枯れて死んでしまう、という意味です。その反対は、ドライフラワーやシルクフラワー。

今年のクリスマスには、りんごを入れてみようと思いました。ざくろでもいいかもしれません。なかなか味のある嘘っこのりんごを見つけたから、その枝を2本。花とフルーツの組み合わせ、ヨーロッパスタイルではよくあることです。レモンやマスカットなども暖たまりすぎた暖房の部屋のほてりを静めてくれそうな感じで、なかなか素敵。キャンドルを立てて、その周りにくだものを置いてそして花で埋め尽くす!なんていうのはいかが?なんともゴージャスですね。その際、色併せに注意してくださいね。あくまでも上品に。

「今月の花」 ウィンターベリー

日本の“千両”にも似た枝物です。NYでは、クリスマス時期に盛んに花やの店頭を飾ります。これだけをクリアーな花瓶にドーンと大きくダイナミックに活ける(と、いうより飾る?)スタイルがはやっています。大きなパーティ会場にも、この手の大きな活けこみがところどころにドーン、ドーンとあると、なかなかシンプルかつダイナミックでイケるものです。こんな花のオーダーがきたら花やは活けるのは楽でいいけれど、運ぶのが大変です。

ウィンターベリーにについての詳しくは、HPの“What's New?”のページに「今月の花」の特集に掲載しております。

12月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」

今年に1月に掲載したカサブランカのバスケットアレンジを再現します。2003年の最初と最後は、やはり花の王者、カサブランカということで、おめでたく締めたいと思います。華々しくお部屋を飾りましょう。

Ellieのクリスマスとお正月アレンジメント

4月から、トラディッショナルなスタイルを意識したアレンジメントを順次ご紹介しています。4月は、伝統的で、基本的なアレンジメントの代表でもある「トライアングル」。そして、5月は「Lシェープ」。6月は、取っ手のついたバスケットに活けたセンターピースの「ラウンド」。7月は、上級者用の「ハンド・タイド・ブーケ」、9月は「アシメトリカル・トライアングル」− 不等辺三角形。10月はラウンドの「フレンチスタイル」というネーミングのセンターピース、11月は、「アップライト・オーバル」をご紹介しました。そして今月は、「ファン」です。

「ファン」は、一番後ろのラインが大きくのびやかに活けてあるのが特長です。よくホテルの大きな鏡の前などに活けてあります。このスタイルは、私の花の教室では、ベーシックコースで学びます。だんだんと前に行くに従って詰まった感じで、こんもりと活けてください。大きな、堂々としたアレンジです。

さて、今度は、スペシャルのクリスマスとお正月のアレンジメントです。これは、どちらにもとれるアレンジとなりました。なぜかと言うと・・・“千両”にも似た赤い実をつけた枝物(ウィンターベリー)とくねくねと曲がった松の“オーストラリアン・パイン”のせいです。無難にまとめるなら、もちろん、ひいらぎ(ホーリー)や松を入れれば、確実にクリスマスらしさは増すのですが、毎年同じじゃつまらない。そこで、今年は欲張りにも、“25日のクリスマスの直前に活けて、しかも元旦の新年のお祝いの日まで持たせるアレンジ”というのに挑戦しました。せめて、クリスマスの時はゴールドの飾りをつけて、(そう、ゴールドの玉などもよいかもしれませんね)そして、お正月には金と銀の折鶴なんかをそばに置いたりして、ちょっと周りを演出してみるのもおもしろいと思います。

それから、私はりんごが大好きなもので、まるで本物のような嘘っこのりんごを見つけたときは、これを絶対入れたいと思いました。親の知り合いにりんご農園があり、いつも年末年始には蜜たっぷりの甘くてしゃきっとした富士りんごをいただいておりました。本当に懐かしい思い出です。もう、10年以上も日本のお正月を経験していませんから。あんなに美味しいりんごはアメリカでは手に入りません。最近はお店でざくろをよく見かけます。これもこちらでは、よくアレンジメントに活けこみます。大きくて豪華に見え、しかも長持ちするので、花やではよくアレンジしています。

また、今回ご紹介したいのが、エンジと黄色の混じったスイートハート・ローズ(小さい薔薇)。この名を、“Abracadabra”アブラカダブラというのだそうです。なんともユニークなネーミングですね。なにか、魔法にかけられてしまいそうな・・・。めったにお目にかかれない新種なので、おもしろそうと思いました。このエンジ色がところどころに入って、ぐっと全体が引き締まったようです。

お知らせ

今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

さて、1年間続いた当ニュースレターですが、来月号からは、メールマガジン形式で配信となります。イメージとしては、今までのニュースレターのミニ版で、メールで届きます。Ellie の「今月の季節のアレンジメント」の写真とともに、フラワーやNYに関するエピソード、また単発の特別セミナー(例えば、クリスマスの特別アレンジ)のご案内などの情報をお送りします。今、ご登録いただくと、“フラワーニュースレター特別号”として「Ellie's New York Floral Design のご案内」とともに、お役立ち情報として「失敗しないフラワースクールの選び方」をプレゼント配信させていただいております。今現在ご登録いただいている方には大変お手数ですが、当HPのフラワースクールのページか、もしくはニュースレター登録のページから、再登録をお願いいたします。今までも、たくさんのご感想をお寄せいただき大変励みになりました。また、来年からもますます張り切って?花を活けながら、楽しいニュースレターを作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

12/19号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。また、12/26日号のトピックスで取り上げてもらいます。それに伴い、フラワースクールのHPを更新いたしました。今後は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載いたします。

6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Design を開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。ご興味のある方は、こちらからどうぞ

www.elliesny.com/flowerschool

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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
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Copyright(C) 2003 Ellie's New York, Inc., All Rights Reserved
編集後記

私にとってのこの1年は、新しいことへの挑戦でした。まずは、このHPを正式に立ち上げたこと。このニュースレターを発行したこと。そして、6月から、Ellie's New York Floral Designの花の学校が始まったこと。私は教えるのが本当に好きで、このニュースレターは、私の生徒さんに語りかけるつもりで書いてきました。「大変楽しみにしている」、「為になる」と時折聞かせてもらうお言葉で、どんなに救われたことか・・・。そして、最近では、Webの検索から私のこのニュースレターを読んで、私の教室に入学しようと決めた方などもいらして、嬉しい限りです。これからは、もっと生徒さんのためになることを取り入れてHPを充実していきたいと考えています。どうぞ来年もよろしくお願いします。そして、また新しいフラワーニュースレターも読んでください。