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ごあいさつ
今月のお花つれづれ
Ellie の1月のアレンジメント
お知らせ
編集後記
ごあいさつ

新年・・・なんていっている場合じゃない、とお叱りを受けるほど遅れての 配信です。もう2月もまじかじゃないですか・・・。トホホ・・・です。

1月号のレターを最後の週に出すなんて、自分でも常識を疑いますが?
当分、私の気まぐれ配信をお許しください。

やはり私にも、やる気に“波”というものがありまして、今月は早くにアレンジメントは出来たものの、こうしてレターを書く、という“波”になかなか乗れず、「今に見ておれ!」みたいなそんなノリの中、日本の花のセミナーに行ってきました。

それで、今月はそのセミナーの報告をさせていただこうと思います。

さて、帰国して、「さあ、これからレターだ」と気分も盛り上がりつつある中、1/28のNYはまたもの大雪に覆われました。しんしんと雪が降っているはとても厳かな気分になるもので、日頃の自分の行いを反省したり?これからの行く末を深く想ったり?・・・、なかなかゆったりとした時間を過ごすことができました。でも、その後の雪かきが大変でしたが・・・。

今月のお花つれづれ

さて、その日本の花のセミナーですが、ブーケだけの1日セミナーに出席してきました。1つは、ブーケホルダーを使った“フリーセント”というスタイル。そして、2つめは、ワイヤリングテクニックのナチュラルステムを活かす“フォーマルリニアー”というスタイルを習ってきました。

最近の日本のアレンジメントは、ドイツのスタイルが多く取り入れられるようになり、私の知らない名前ばかり出てきます。いわゆる、ヨーロッパスタイルというのが、ドイツの活け方を主流にして成り立ちつつある、という感じを受けます。

一昔前までは、アレンジメントと言えば、イギリスとかフランス風が特にヨ ーロッパ的と言われていました。ですが、これは、日本人の習得気質と言いましょうか、日本人が技術を身に付けるのに大変都合よく、と言ってはなんですが、ドイツのカッチリとした教え方がとても性に合っているのでは、 という感じで、ドイツ風に取って代わりつつある、という印象を受けました。

アメリカは、その点とてもアバウトで、イギリスもフランスもドイツもそして オランダ風もすべてヨーロピアンです。どちらかと言うと、色合わせや花の 種類に重点を置き、あまりむずかしい名前もでてきません。でも、活ける テクニックはもちろん、しっかり教えますが。

さて、習ったスタイルの“フリーセント”というのは、クレッセントブーケのように涙型に自然に垂れる感じの活け方で、花合わせは、すべてやわらかい 花材で流れる感じにまとめます。葉は、最後にベアーグラスなどの細い線で交差するラインを作ります。とにかく、自然調にふわっと作るのが特長です。とても素敵なブーケに仕上がりまして、満足でした。

後は、似ているスタイルに、“ウォーターフォール”や“シャワー”などがありますが、この説明は紙面の関係上、割愛させていただきます。現在は、特別な違いはそれほどなく、「これは、私のフリーセントよ」と言ったら、そうなるのだそうです。ですから、活ける人の個性をどんどん出してブーケを作ればそれでよいということです。

そして、2つ目のワイヤリングテクニックのナチュラルステムを生かす活け方、これがとてもむずかしかった。“フォーマルリニアー”というスタイルで、すべてグルーピングに花をまとめて活ける、コンテンポラリーなアレンジです。

このテクニックは、今からのブーケの主流になるだろうと先生は言っておられましたが、まだそれほど日本でも知られていないテクニックだそうです。多分、これからどんどん日本の花の本に取り上げられてくるでしょう。でも、アメリカではどうかな?まだまだラウンドブーケが続くのでは?あまり、テクニックが細かすぎて、アメリカ人のフラワーデザイナー達がついていくのが大変かも、(いや、失礼・・・)と思いました。

テクニックを述べるレターではないので、今のところ興味のある方は名前だけ覚えていてください。追々、私のクラスでも取り入れていこうか、と考えておりますが、特別セミナーでもない限り、かなりレッスンに時間がかかるので(3-4時間も)通常のレッスンではとても無理そうです。

とにかく、たくさんの気づきを得たセミナーでした。日頃は、私が先生と言われる立場ですが、たまには一生徒として教えを請うのもとても新鮮で、大変勉強になりました。これからも、積極的にデザインの勉強もしていく つもりです。アメリカのセミナーにも出席予定ですから、またどんな様子かレターにて報告していきますね。

今回は、あまりよく写真が撮れていないのでサイトへのアップが出来ませんで、残念でした。どんなのか、見たいですよね。いずれ、きちんと載せることにしますから、どうぞお楽しみに。

Ellieの1月のアレンジメント

1月は、やはり年の初めらしくシックな感じに、茶系、オレンジ系でまとめてみました。黄色の蘭のオンジジュームで豪華さを演出します。縦の線を強 調した“バーティカル”な活け方です。

茶色の籠は、ニュージャージー州のプリンストン市という、大学で有名な街を訪れたときにゲットしたものです。確か、20ドルでした。こんな日本的な花器があるんだぁ、と街のお土産やさんで感激したものです。

花を活けるようになると、ついつい花器選びに目が行ってしまいますよね。ウチの生徒さんたちも、「また買っちゃいましたー」、と新しい花器を手に入れるたびに嬉しそうにお披露目をしてくれます。もちろん、その花器にゴージャスに活けこんで、すてきに仕上げて行きます。

お知らせ

今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めま した。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

クール発見マガジンのWisdom、2月号(2/10発行)の癒し特集に私のスクールが取り上げられました。マンハッタンを中心に現在のところ12,000部流通しているマガジンです。金曜クラスの楽しい様子とともに写真入りで紹介されます。どうぞ見てください。

2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜の昼と夜のクラスも併せて開校しました。

ご興味のある方は、 こちらからどうぞ

www.elliesny.com/flowerschool

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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
ご意見、ご感想はこちらにお寄せください。

当ニュースレターの無断転載、無断複製はご遠慮ください。 どうぞお友達にご紹介ください。転送よろしくお願いします。

Copyright(C) 2003 Ellie's New York, Inc., All Rights Reserved
編集後記

もうすぐ2月。情熱の日、バレンタインが近づいてきます。この前後は、 私はマンハッタンの高級花やに手伝いに行くことになっています。今年は2/14が土曜日なので、花やにとったらどう出るかわからないそうです。

というのは、その花やでは、街中に立地しているせいか、会社への言づてが通常は多いそうで、さて、それが1日前になるか、それとも取りやめになるか、それを見計らっての赤い薔薇の注文になります。

仕入先にはきちんと事前に本数を言っておかないと入荷できなくなります。さて、2月になってすぐから高価になる赤い花。来月号でその報告をしますから、お楽しみに。

と言うことは、次号の発行はバレンタイン過ぎになるでしょうか。これからのニュースレターもどうぞよろしくお願いします。