[ January - 2006 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【シナモンスティックが松飾り?】〜
Ellie の1月のアレンジメント
〜【パインと白のお正月】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【NYクッキング体験談】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

日本の雪があんなにひどいのに、もっと北国のNYはどうしちゃったんでしょうね。暖かい冬が続いています。でも、こんなもんじゃ終わらないと思っていますから、いつドカンと雪が降るかって、心配です。

今年の冬の話題作、「メモワー・オブ・ゲイシャ」日本名は、「サユリ」の映画を冬休みに見ましたよー。今は、アメリカ中が日本ブームだって、ある新聞に書いてありましたから、ほんとに??と思って、一応の話題作を見てみたいと思いました。

ところが、これは賛否両論で、いいという人もいれば、えー??という人もいて、子供たちも興味なし。毎年、クリスマス時期に子供たちとも一緒に映画を見るのが恒例になっていますが、私のこの映画の提案にちっとものってこない。

さすが、長男だけは母親に付き合う気になって、一緒に行きました。次男はガールフレンドができて、「キングコング」へ。

長男の感想は、「ま、ハリウッド映画だからこんなもんでしょ。」だって。いいも悪いもなし。私は、やはり見てよかったかな。大きな映像で見ると迫力満点だから、その夜は、しばらくボーっとしちゃった。。。アメリカ人が思い描く日本を見せてもらいました。

今月のお花つれづれ

【シナモンスティックが松飾り?】

12月最後の金曜に、お正月活けの単発セミナーを開催しました。

金色ポットを手に入れて、さて、これにどういうアレンジをしようかと思い巡らし、思いついたのが、シナモンスティックの松飾り?です。

いつも草月の先生と一緒に活けこみをしているキタノホテルの地下のレストランの入り口に、おおきな門松が飾られました。本物の竹をすぱっときって、しめ縄をして、さすが「白梅レストラン」。

やはり季節感が最高にでましたね。そこで、それをまねてみようか、と。

金銀紅白と松がテーマですから、それをかわいくアレンジしてみました。

詳しくは、私のブログを見てください。

Ellie の1月のアレンジメント

【パインと白のお正月】

やはり、お正月に松を活けこみしなくちゃ、という思いから今月の花選びが始まりました。それと、紅白も活けこんで。

白は、ストックとゆりとバラと蘭。赤は、赤の葉がはいって、ワックスフラワーがメイン。

いつも同じにたっぷりの大きなアレンジになり、“今年の出だしを勢いで飾る”にはぴったりでしょう?

お花器は、ヨーロッパ調というかフランスのプロバンス風の雰囲気のあるものを選びました。花材のテーマは、日本のお正月ですが、なんといっても西洋風アレンジメントですからね。これは、私のかなりお気に入りのお花器です。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【NYクッキングクラス体験談】

1月最後の土曜日に、NYクッキングを主催している黒田智子さんのクッキングクラスに参加してきました。NYジャピオンに紹介されていた黒田さんのクラスを見て、ピンときたので、即、予約をして楽しみにしていました。

何度もこのニュースレターで私の食べ物好き、クック好きのことはご紹介していましたが、時間が合えばぜひどこかのクッキングクラスに参加したいと常々思っていました。料理の本を見て作るのと、実際に参加して料理を作るのとは全く違いますからね。つまり、ト書きの部分がわかって、より料理が身近になるというのでしょうか。なんか、また料理に対してやる気になります。

今月のメニューは、アメリカンコンフォート料理。つまり、ほっとするお母さんの料理というイメージの献立です。メインディッシュは、ミートローフのマッシュルームソースがけ。それと、NYスタイルチーズケーキのデザートに心惹かれます。

このコンフォート料理というと、ほんと郷愁を誘うというか、昔、大変お世話になったイタリア系のおばあちゃん、ジーンを思い出しました。

ジーンと友人たちと、よくアメリカのファミリーレストランのダイナー・レストラン(日本で言ったらスカイラークあたりのファミリーレストランかしら)に行っていたころがありました。大体ランチを一緒にしたのですが、ジーンが決まってオーダーするのが、このミートローフとチーズケーキだったのです。だから、今回のクッキングでこの2つが紹介されると知って、急に彼女が懐かしくなり、絶対にアメリカ人好みのこの家庭料理の代表たるものを実際に見てみたくなったのでした。

もちろん、私も以前はミートローフ(ハンバーグもどき)もチーズケーキも自己流で作ったことは何度もありますよ。でも、あのジーンが「ここのダイナーのミートローフは、NY1よ。それにチーズケーキも最高!」と、毎回このお決まり言葉を言ってから、それはそれは美味しそうに、そして幸せそうに食べるのでした。(あー、懐かしい)

私も味見をさせてもらいましたが、なるほど、美味しかった。そして、見事なポーション!大皿に、どーんと乗っかる豪快料理という感じです。私にはとても一人では食べきれない量ですが、彼女にとってはやめられない、とまらないといった感じで、ぺろぺろっと全部平らげていました。

そして、その後のデザートのチーズケーキのリッチなこと!なんでNY風というのは、確かにしっかりとチーズの味がして美味しいけど、こんなにこってりとして重いのかな?こりゃー、太るわーと、よく思っていました。

実際、ジーンのウエストは、1メートル近く?いやわからないけど、足元に落ちたものがお腹の肉が邪魔してとれないのだから、想像つきますよね、どんなだか。あぁいう重い食事をしょっちゅうしていたら、そうなるのは当然です。65歳くらいのおばあちゃんでしたが、それは元気いっぱいの張り切りレディーでした。私の母にしたら、彼女の4分の1も食べられないでしょう。

黒田さんのクッキングでは、スープからスタートしてデザートまで6種類のお料理を習いました。そして、今月のお勧めワインとして、白と赤のワインをそれぞれ1本づつのテースティング。安くて美味しいワインは、私みたいな庶民にはとっても嬉しいもの。なんと、10ドル前後でもとっても美味しい、イケルワインがあるものなんですよー。ですから、こういうとっておきの「ム、ム、ム、この人なかなかツウかも・・・」と思わせるような、ワインリストがあると、なんか心が豊かになる感じ。

どれも、これも最高に美味しかった!そして、今までスーパーで見たことあるけど使ったことないお野菜などいろいろ教えていただき、とても勉強になりました。そして、大きな収穫は、いろいろなチーズの違いを教えていただいたこと。皆さん、チェダーチーズやらブリエチーズやらスイスチーズなどなど・・・の違いわかりますか?フ、フ、フ、私はもうわかるもんね。今度、赤ワインにあのチーズを買ってみましょー・・・なーんてもったいぶったりして。

これで、ジーンが大好きだった、あのアメリカ料理のミートローフもリッチでシナモンの味がちょっとするNY風チーズケーキも攻略可能になりました。ぜひ、家族に作ってあげたいと思います。

それと、大きな収穫がもう一つ。

私も久々に「生徒」になれたこと!

いつもは、私が教える立場でクラスを持っています。楽しい生徒さんばかりで、私自身とても楽しく運営することができて感謝ですが、黒田さんのクラスもそうでした。皆さんとてもアットホームで、リラックスした感じの雰囲気の中に混ぜていただいて、とても楽しかった。黒田さん自身も楽しんでいる様子が伝わってきて、これは貴重なものを教えていただいているな、という感じがしました。

黒田さんの場所に始めて行くのに、新しいことを習う以外の、ちょっと違った感触の楽しさが湧き上がってきていたのですが、これがそうだったのです。久々の教わる立場、というもの。とても新鮮に感じてしまいました。受講する立場に立ってのクラスというものを体験できて、勉強になりました。人数的にも、私のクラス同様、8人前後というのも親近感を覚えるのでしょう。

お花もお料理も(他の習い事もそうでしょうが)共通しているものがある、と改めて気づくことがありました。それは、気持ちが豊かでないとうまくできない、ということです。私は、自分の気持ちの状態がよいと、美味しいものを作って楽しい食事をしたい、きれいにお花を活けてお部屋を飾りたいという湧き上がる想いがでてきます。もちろん、健康があってのことです。

「さー、今日は何を作ろうかな」なんて美味しいコーヒーを片手にソファにすわり、ゆったりとして気分になって料理の本をめくる・・・これは、私の調子がとてもよい状態のときに決まっておきる光景です。

つまりは、自分の気持ちが豊かになって始めて、周りの人とも美味しい料理やお花でもって、気持ちを分かち合いたい、楽しませてあげたいという心が生まれてくるものなんですね。つまりは、究極のシェアリング!気持ちをシェアーする、分かち合いたいという気持ちが生まれてくるのです。

気持ちがすさんでいたり、沈んでいたりすると、いつもの私の食欲はどこかに飛んでしまい、食事が喉を通らなくなります。ましてやそんなときに、家族に食事を作るとなると、むしろ義務感でしかなく、苦痛になります。お花なんてものに気もまわらなくなり、視野がとても狭くなりますよね。何度も経験しました。

黒田さんのクラスに参加して、今の私の健康状態と心の持ち方に感謝することができて嬉しくなりました。そして、改めて、私がクラスで提供するものの重要さに身が引き締まる思いがしました。クラスに参加する皆さんの気持ちがより豊かになりますように、という想いを常にもって、私自身が楽しんでレッスンを進めていきたいと、より一層思うようになりました。

心がより豊かになるように、いつも心がけることも大事です。まずは、自分自身が幸せな気分になるように持っていくと、うまくいくようです。親しい周りの人にも影響を与えるものですからね。

それにはどうしたらいいか、ですって?

もちろん自分が心から楽しいと思えることを率先してやること。それが、私の場合は料理とお花。それから、ネガティブなことを言わない、考えない。そしてそれ以外の最も手っ取り早い方法としては・・・・。

先月に紹介した「ありがとう!」を常日頃に言うように気をくばること。おもしろくないことが起きたときこそ、「ありがとう!」というくせをつけると、意外な展開にむしろおもしろい現象が起こったりしてきます。最近は、我が家のティーンエージャーの息子がやたらに素直になって、とーっても扱いやすくなり、つまり私がとても楽になりました。これは、私にとってはかなり嬉しいことです。

そんな想いもするようになった土曜日に、NYクッキングでますます気持ちもお腹も満たされて、幸せでしたー。黒田さんの楽しかったクラスは、こちらから見ることができますよー。  [ www.nycooking.com ]

編集後記

穏やかな日々が続くNYです。2006年の始まりは皆さんどのように迎えられましたか?

もうすぐ2月。もう花やではバレンタインの準備で忙しくなります。真っ赤かの飾り付けもNYの季節感を感じて、なかなかいいものですね。私は好きです。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
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