[ January - 2007 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【 Keiko さんの結婚式 】〜
Ellie の1月のアレンジメント
〜【 かわいい女の子へのキャンドルアレンジメント 】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【 私がアメリカにいる理由の巻 】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

このところ、ぐっと冷え込み、毎日が0℃前後。お正月にかけて異常なほどの暖かい冬だったから、「来た、来た、きた、キタ。。。」と迎えています。

今年は、まだドカンという雪が降っていません。さていつ来るか?と油断大敵です。来るときは来るのですから。

でも、NY では、お正月に22℃も記録しただなんて、怖いですよねー。昔留学していたアラスカのママからのクリスマスカードにも、ありました。「今年は、アラスカも雪が少ない」って。だから、なんとアンカレッジ近郊のスキー場にも人工スノーを降らせたんだって。

アラスカに雪が降らないなんて、今まで考えたこともありませんでした。氷河も溶けて、今に、小さい島なんか埋まっちゃうそうですよ。

地球温暖化、困ったものですね。

今月のお花つれづれ

【 Keiko さんの結婚式 】

12月16日に、友人のKeiko さんの結婚式が、あるレストランの2階を借りて行われました。

新郎新婦もそれぞれ2回目ですが、きっちりと仲のよい友人たちに見守られて、和気藹々とした雰囲気で、「人前婚というものをあげたい!」と言うので、協力しました。

いつも何かと言ってはつるむ仲間たちがいますが、みんなそれぞれ張り切っちゃいました!

進行係、音楽担当、受付、通訳、会場の飾り付け、ケーキ装飾、そして、もちろん私はお花ですが、それぞれできることを担当して、分担しあいながらのウェディングでした。

それはそれで、仲間うちで、ワイワイととても楽しく、終わってからもいつまでも盛り上がっていました。。。

総勢22名の、とっても小さな結婚式。それも、仲間みんなの手作り結婚式です。でも、みんなとても楽しそうで、エンジョイしていました。

お花を決めるときに、最初は、 Keikoさんは「私、黄色が好きなの」と言いました。

「どれどれ、では、借りるお部屋を見てからね」と、拝見したら。。。

うーん、壁紙にピンクの花がありました。そして、レストランで使うナプキンもピンクだというのです。

「私、ピンクはあまり。。。でも、紫は少し好きかな。。。」と、なんとなく不満そう。

でも、お部屋のカラーやイメージにマッチしないお花は、雰囲気を台無しにしますから、私は絶対に引き下がりません。

「大丈夫よ、あまり、ピンク、ピンクしないようにするから。イメージとしては、薄いピンクに薄いパープルが入って、ニュートラルなベージュ色が入った感じはどう?」と、納得させて、さて、当日。

キャンドルをつけたいとの要望にこたえて、キャンドルのテーブルアレンジをして、パーティは夜なので、ぐっと雰囲気があがりました。これは、かわいい、ベビーピンク色しかありませんでしたが、ま、仕方がない。。。

でも、結果オーライ! Keikoさんのウェディングドレスが、かわいいパールが刺繍された「プリティ・エレガント」でしたので、バックをピンクにして大正解!

ブーケは、とにかく抑えた色あいのピンクのスプレーローズを主体に、薄いベージュピンクのリボンとパールのアクセサリーもつけて、出来上がり。

とても喜ばれました。

でも、フラッシュで、暗いところで撮ったし、プロのカメラマンもいないので、私のカメラで撮った写真は、いまいちかも。。。 (下手なカメラアングルが悔やまれます。。。)

でも、参加者全員で、多いに盛り上がったウェディングの夜でした。 Keikoさん、どうぞお幸せに!

こちらは、写真をブログにアップしました。


Ellie の1月のアレンジメント

【 かわいい女の子へのキャンドルアレンジメント 】

先日、昔近くに住んでいて仲良くしていた若い友人と娘さんが、用事で急に来ることになりました。

ちょうど、私がとても忙しくしていた時期と重なり、せっかくお泊りしてもらってもちっともお構いができませんでした。

もっとゆっくりしてもらいたかったけど、しかたありません。ママとは結局夜遅くまで話し込むから、つい寝不足に。。。でも、楽しいからお話が止まらない。。。

娘さんのRyo ちゃんは、今、中学1年生。昔、マンハッタンのどこかの会社用のモデルにも採用されたくらい、とってもかわいい子。しかも、性格もいいの。

家族でグリーンカード(永住権)を申請中に、なんと、パパとママが離婚することになり、せっかくとったグリーンカードなのに、当分日本に住むことになりました。

でも、Ryo ちゃんは、いつも明るくて、そしてとても大人っぽいところがあり、昔からパパとママの子供というより友だち?といった感じの子でした。だから、つらかったのでしょうが、相変わらず明るく、聡明で、本当にママの親しい友人といった感じで、育っています。

そんなRyo ちゃんのために、一緒にゆっくりと夕飯も食べることができなかったから、罪滅ぼし?に、Ryoちゃんのイメージで食卓に飾るアレンジをしてみたくなりました。

ちょうど、先月、友人の結婚式のお花を頼まれたときに使った、ピンクのキャンドルがありましたから、それを入れてのピンクのアレンジとなりました。またピンクになったけど、こちらはもちろん違うイメージで。

若い子には、ピンクといっても少し濃い目のピンクが似合います。淡いピンクは大人に任せて。。。元気がでるピンクのアレンジを意識しました。

一緒にテーブルでゆっくり食事ができなかったけど、この写真を送って、「また来てね!」とメッセージを送ることにします。また NYに移ってくる計画があるようですから、楽しみです。

小さい水仙も入れました。かわいいのが見えますか?これは、「ペーパーホワイト」と呼ぶ水仙です。お正月から春先にかけてよく見かけます。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【 私がアメリカにいる理由の巻 】

「ねぇ、エリーは、アメリカにはずっと住むの? それともいつかは日本に帰るつもり?年老いた親はどうするの?」

最近、私は、このような質問をよく受けるようになりました。

また、昨日は、メールで、 「エリーさんがアメリカに住む理由を教えてください。私も夫に付いて行く可能性がでてきて、どうしたらよいか、迷っています。」と、質問されました。

その方は、その居住先の州を好きではないようです。どこかは教えてくれませんでしたが。

うーん、そうか、私はアメリカではなくて、もしかしてニューヨークに住んでいたいのかも。。。と改めて感じました。確かに、以前留学していた、アラスカ州やミネソタ州には、ずっと住むというイメージがどうしても沸いてきませんもの。( NYが好きな理由は、たくさんありますから)。

でも、夫の転勤でのショートスティなら、きっとどこへでも付いて行くでしょうが、子供の学校のことやら、年老いた親のことやらと考えると、今だったらきっと、むずかしい問題もでてくると思います。

私が、子供たちを連れて、夫の転勤でベルギーに行ったのは、1989年の暮れのこと。当時の子供たちは、5歳と2歳で、私たちも若かったしで夫の赴任先に付いていかないという考えは全くありませんでした。

まして、私は、「見たい、聞きたい、経験したい!」と好奇心旺盛ですから、むしろ、「やったー!」と喜んだりして。。。「子供たちを、フランス語べらべらにしてみせるぞー!」と、意気込んだりもしていました。

しかし、子供たちは、近所のフランス語の幼稚園に馴染まず、「こんなはずでは。。。」と思いながらも、インターナショナルスクールに通わせることにしたら、その後まもなく、 NYに転勤に。

結局、子供たちは、3年もベルギーのフランス語圏に住んだにもかかわらず、フランス語は全く話せず、というか、むしろ長男は話そうともせず。。。しかし、学校が変わったら、英語がどんどん出てくるようになりました。

ついには、アメリカにずっと住むようになったのですが、どうも、子供たちにとってもアメリカの方が居心地がいいようです。自分たちの個性を発揮できる環境にある、と認識しているからです。

私がアメリカにいる理由の第1番目は、子供たちの教育のためです。年少のころから学んだ英語は、もうしっかり身についていますから、途中で日本の学校に編入とか、塾に行かせて学校受験とか、皆目考えませんでした。

子供たちを通わせた学校は、小さな私立の学校でした。そこでは、「総合的な学習」というものを目指す、と掲げてありました。

「総合的学習」="Integrated  Education"と呼んでいましたが、学校で学ぶものすべてにつながりを持たせて、興味が沸くように促し、勉強とは楽しいもの、あ、ちょっと大げさかな、「学ぶことは、すべてにつながっているから、楽しいものだよ」と教えるところに、感心したのです。これは、特に低学年においてのことです。

たとえば、小1の遠足に、アップルピッキング「りんご狩り」に、次男が行ったときのことです。このりんごをとるという行為から、りんごはどうやって育つのか=理科。育つ場所から、地理のこと。そして、教室にもどってからは、とったりんごを2等分してみましょう、4等分では?という算数。せっかくとったりんごをおいしく食べる方法として、りんごを使ったおやつ作り=家庭科。そして、それを作文にまとめる国語、などなど。

つまり、りんごひとつから、総合的にいろいろな分野に応用して、考えを発展させていく勉強法をとるというのに、とても感心しました。生活とはそういったものだ、と今さらに思っていますからね。

なんか、楽しそうですよね。ほんとに。。。先生たちがうまく連携させていたのに感心です。

また特に、学校では、「シェアリング=分かち合い」の精神をしっかりと叩き込まれます。ランチタイムに、クラスの何人かずつ順がまわってきて、クラスのみんなに、昨日(最近)自分の身の回りでおこったことや思うこと、大事に思っているものなど、発表していくのです。いやがおうにも、表現力が養われるし、発言する大切さを学んでいきます。

アメリカでは、発言しない=何も考えていないなまけもの、もしくは無能なもの、という捕らえ方がありますから、日本人的感覚の「恥ずかしい」という感情は、ほとんど理解されません。

ま、とにかく、子供たちが小学生のうちは特に、「学校に行くことは、楽しい!と思うようになることが、とても重要である」、と校長から説明があったとき、「これだ!」と思いました。

また、その学校では、挨拶の大切さを強調していました。毎朝と下校時と2回とも、校長、教頭みずから学校門に立ち、生徒一人、一人に挨拶をします。

そのとき、朝はもちろん、「グットモーニング」ですが、このとき、きちんと相手の目をまっすぐに見て、右手をきちんと出してしっかりと握手します。この、目をまっすぐ見てきちんと挨拶をする、というのは、堂々とした自信に満ち溢れた態度を持つことにつながります。(うちの子供たちは、そうやって鍛えられたから、挨拶は上手ですよ!)=いや、親ばかで失礼。。。

最近、日本の教育界で問題になっている、いじめから自殺に発展することなどは、まだこちらでは、問題視されていません。近所ではありえないと、みな思っているし、起こったら、かなり学校の責任も問われることでしょう。

日本では、「ゆとり教育」と掲げて、学校で学ばせる内容にばかりこだわり、基本的な生活態度や、考える力などつかないようであれば、やはり弊害として、自殺問題もでてくるようになったのでしょうね。残念です。

先日、日本のテレビで、「加熱する中学受験」というドキュメンタリーを見ました。子供たちがほとんどめがねをかけて、みんな同じような顔に見えてしまいました。「むずかしい問題ばかりさせて、いったいこの子達はどこへ向かっているの?」と問いかけたくなりました。

そんなに勉強させて、日本で1番目の大学に入ったところで、アメリカにはどういうわけか、超天才たちがわんさかと出現していくし、育っていくのですからね。。。これは、太刀打ちできない事実。これは、いったいどう説明したらよいのでしょうね。

これもまたNHK で、「グーグル革命」といって、コンピューターの天才たちを集めて、世界最強の検索エンジンの会社を作って、世界を支配している会社の紹介で感心したことでした。いやー、すごい頭の人達がいるものだ、と外からは、とても天才に見えないラフな感じの??人達が、世の中を変えるような考えをどんどん出している、ということは、いったいどうしてなのでしょうね。

失礼、話がちょっとそれたようでした。。。

話は、私がどうしてアメリカにいる理由でしたね。。。 とにかく、一貫して、英語の言語背景で子育てしたかった、と一言で言ったら、こうなるでしょうね。おかげさまで、子供たちはのびのびと、思いやりを持つ子に育ったように思えます。

子供たちの教育が一番というからには、もちろん、2番目、3番目と理由がありますよ。でも、それぞれ話すと長いから、追々お伝えしていこうと思っています。たとえば、英語に対する私の想いというか、考えもあるし。。。

でも、ですねぇ。このような「いつまでいるの?」といった類の質問をする人は、いったいどんな人達だと、思いますか???

それは、ずっと以前から私を知っている人。しかも、私がお花をこんなに一生懸命にやっていることを知らないというか、そこに価値観を置かない人たちなんですよ。

私にとって、お花を活ける、教えるということが、どんなに生きがいに感じているか、私のその姿を見てもらっていないから、そういう質問がでてくるのでしょう。

あるとき、親友が遊びに来たときに、私の教室と重なったのでそれを見学しているうちに、私を急に、「うる、うる。。」という目で見つめ始めました。

そして、「エリーって、すごいんだねぇ」と、やたら感激してくれたのです。

「えっ?」と私にしたら、意外なことでした。だって、その友人は、男性顔負けのマーケッターで、ばりばりと仕事をするキャリアウーマン!彼女こそ、すごい!と私はいつも尊敬していましたから。

でも、その日以来、彼女の私を認識する目が変わり、私にとって、お花がとても大事だということを、しっかりわかってくれました。そして、それを NYで教えるということも。

両親が遊びに来たときも同じでした。ですからそれ以来、私の大きな応援者になってくれています。

つまり、私のお花は、興味が続いてついには大成したもの。 NYにおいて、お習い事の続きで仕上げたものなので、昔から私を知っている人にとっては、私とお花と想像もつかないのでしょう。なんといっても、私はなまけものでしたからねぇ。。。あきっぽいというか。。。(いやー、実は今でもなんですが。。。)

先日、インストラクターコースを無事終了した、山辺亜希子さんからは、 「えーっ、先生は日本に住むことを考えているんですか?そんなことはありえないですよねー」と言われました。彼女にしたら、全く想像も付かないそうです。

そうでしょうね、今の私を知っている人なら、きっと同じように思うことでしょう。お花を NYで楽しそうに教えるこの私しか知らないのですからね。

いやー、おもしろいものですね、いろいろと。。。

では、では、いずれの日にか、また続きをお伝えしたいと思います。私がアメリカにこだわる理由。そして、ニューヨークが大好きな理由など、など。

編集後記

昨年は、真っ白で締めくくり、さて今年の色は??となると。。。 私は、ピンクで幕開けとなりました。

2007年は、どういう年にしたいですか?

私は、心が和むような、さらに気持ちが明るくなるような、そして、未だに少女のような、そんな気持ちを持ち続けたいと願っています。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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        Ellie Grace Toda
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