[ March - 2007 ]


---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【 Weddingコンテスト 】〜
Ellie の3月のアレンジメント
〜【 白のストックと春の色 】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【 千の風になって・・・の巻 】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

沖縄セミナーを終え、そして 2週間の日本滞在を終えてNYの自宅に戻ったのが3月12日。

そのセミナーの様子は、こちらにアップしてあります。

http://elliesny.exblog.jp/i4

前回の帰国時は、時差が戻るのにたっぷり 2週間かかりましたから、今度もまた。。。
と思っていたら、やっぱり。

今回は、ようやく頭がはっきりしだしたのが、3 /23の金曜日。マンハッタンのお教室の日です。

たっぷり10 日はかかりますね、治るのに。

私の時差ぼけは、頭の芯がくらくら。。。
ちっともやる気がおきない。。。
精気がない。。。

そして、知的作業のすべてが止まる??!

いやー、困ったものです。
日曜日なんか、ちょっと気がゆるんだのか、足元までふら〜、ふら〜。

そのせいで、すっかりブログの更新が止まってしまいました。
いい調子で記事を増やしていたのに。。。

どうしてもやる気がおきないって、ひどいものですね。
うつの人は、これのもっとひどいものなのでしょうね。
普段の私からは想像もつかないことですが、こうしたふとしたときに、そのような方の気持ちもなんとなくわかるような。。。

でも、もう大丈夫です。

次は、7 月末です!今年の日本の夏は、冷夏と言う人と猛暑と言う人と。。。
さて、どっちでしょうね。

今月のお花つれづれ

【 Weddingコンテスト 】

アメリカのFlorists' Review マガジンの今月号の特集は、

【  Picture- Perfect Weddings 】

今年は、第8 回目となるアメリカのお花やさんによるコンテストです。

とってもアメリカらしい結婚式があったので、ご紹介しましょう。

お写真は、こちらのブログに載せています。

http://elliesny.exblog.jp/i8

Best Wedding 賞

日時: 8/12/2006
場所: バージニア州のアパラチアン山脈の一角。Fancy Gap町にある、りんご農園
ゲスト数: 80 名
アレンジメント予算: 2000 ドル(約236,000円)

どうでしょう。お写真からわかるでしょうか?
アパラチア山脈の農家の一角ですよ。屋外結婚式です。

設定がりんご農園なので、お花はナチュラルで、オーガニックのものを、という希望。ただし、ドライフラワーや加工ものを使わないでという。

だから、このブーケは、農園チックになっていますよね。ハーブ類も入っているとのこと。

バジェットはかなり安いですね。だから、お花やさんは、この結婚式のために、春から自分のお庭にハーブ類を植えて育て、 8月の当日に使ったそうです。 オレガノとタイムのハーブ入りとのこと。残念ですが、お写真からは特定できません。

でも、発想がおもしろいでしょ?

そして、レセプションがござの上??
ブランケット(毛布)がしいてあり、そこにはワイン入りのバスケットが。

いったいどんなお食事がでたのでしょうね。

すがすがしい戸外で、たくさんの緑に囲まれての結婚式。きっと、その地方をこよなく愛する人たちによって、楽しく行われたことでしょう。

ブライズメイド(花嫁さんの横に立つ女性たち)の持つブーケも、それぞれのドレスの色に合わせて、基本的な花とスタイルは一緒だけど、ちょっとづつ違います。

とってもおもしろいと思いました!
そして、楽しそう。

日本やNYのホテルでやるのだけが、結婚式ではありませんよねー。

もう一つおもしろいのが、以下の賞をとった海辺での結婚式。

Best Ceremony賞

日時: 10/8/2006
場所: カリフォルニア州、サンディエゴにある、海軍基地のビーチ
ゲスト数: 185 名
アレンジメント予算: 7500 ドル(約885,000円)

全くのビーチサイドでの結婚式。
波打ち際のすぐ横です。

このカップルは、スキューバダイビング中にエンゲージ(婚約)したとか。
だから、この赤い門みたいなものは、スキューバです。そこに、お花をアレンジしたもの。

以前東南アジアに住んでいたことがあるカップルなので、特に蘭の花の指定があったそうです。

これも楽しそうですね。

このほかに、以下のような賞がありました。

Best Cake賞

Best Reception賞

Best Bouquet賞

毎年恒例となったコンテストです。

http://elliesny.exblog.jp/i8


Ellie の3月のアレンジメント

【 白のストックと春の色 】

オレンジピンクのようなカーネーションがでてきました。
最近よく見かけるようになりました。新種ですね。

それにあわせて、ピンクも黄色もオレンジも入っています。

花器は、横広がりなレリーフ模様がいっぱいの白の花器。
細長い花器なので、アレンジも横長になります。

白のストックがとてもりっぱなものでした。
NYはまだまだ寒いときに活けましたので、望みは「早く暖かくなれ!」です。

3月下旬にしても例年を下回っています。
まだとてもお水が冷たい。
今日も外の気温は10度です。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【 千の風になって・・・の巻 】

今年の初め、1/ 11に、父が亡くなりました。82歳の誕生日の直前のことでした。

私のこのフラワー・ニュースレターを誰よりも楽しみにしてくれていた父でした。

11月末から年末年始にかけて、いつ天国に行くかもしれない父を、母と弟夫婦と 4人で必死に看病しました。ホスピスに入るところを、20人待ちということで、自宅介護になったのです。24時間体制で、一生懸命看病しました。

11月になってがん告知されてまもなく、父のベットの部屋からこの美しいメロディが流れてきました。

ふっと立ち寄ったら、父と母二人で、しみじみとブラウン管から流れるこの歌に耳を傾けていました。

一瞬、はっ、としました。

その姿は、なんと言っていいのでしょう。。。

静寂で、清く、誰もそばに寄せ付けないような二人の絆がしっかりあって、二人の間だけで静かに時が流れていくような、そんな感じ。。。 すばらしい夫婦関係であった、父と母。

私は、そっとその場を離れました。

父の82 歳の誕生日の日に、お葬式となりました。

父が大好きだったさだまさしの歌声は、お葬式の時に流しました。それは、私は今は聞けません。父が痛がるとき、気分がよいとき、悪いとき、いつもさだまさしの曲を流していましたから。当分、いいという感じ。。。そのさだまさしの CDは以前私が持っていたものでした。

でも、この「千の風になって」はどこか違います。そして、この曲とともに、やはりしみじみと、あのときの父と母を思い出してしまいます。

この前、母に電話したとき、いきなり母が電話口に涙声で出てきました。

「ど、どうしたの?何かあったの?」

「うぅ・・・今・・・テレビで"千の風になって"のテレビ特集やっているの・・・うぅ・・・」 と泣いて話すのです。

「みんな、それぞれ想いがあるからね・・・うぅ・・・」

「なーんだ、びっくりするじゃないの。大丈夫ね。じゃ、切るよ。また、テレビ見たいんでしょ?」 といって、私はそっと受話器を置きました。

母の特別な、特別な想い。

NHKのハイビジョン特集で、「千の風になって」のドキュメンタリーがあったときのことでした。

次の日、ふっと思って、英語訳を調べてみました。

そうしたら。。。

原題は、
"Do not stand at my grave and weep"

A THOUSAND  WINDS

Do not stand at my grave and weep,
I am not there, I do not sleep.

I am a thousand winds that blow;
I am the diamond glints on snow,
I am the sunlight on ripened grain;
I am the gentle autumn's rain.

When you awake in the morning bush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet in circled flight.
I am the soft star that shines at night.

Do not stand at my grave and cry.
I am not there; I did not die.

千の風になって 【作詞】不詳
【訳詞】新井満
【作曲】新井満

A THOUSAND WINDS

Do not stand at my grave and weep,
I am not there, I do not sleep.
(私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません)

I am a thousand winds that blow;
(千の風になってあの大きな空を吹き渡っています)

I am the diamond glints on snow,
I am the sunlight on ripened grain;
I am the gentle autumn's rain.
(秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる)

When you awake in the morning bush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet in circled flight.
I am the soft star that shines at night.
(朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る)

Do not stand at my grave and cry.
I am not there; I did not die.
(私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません)



同時多発テロの追悼式に、この詩が朗読されたと聞いています。

2006年に、テノールの秋川雅史によって歌われて一躍有名になったこの歌。
どんな人の心も打つ、すごい歌だと思います。

誰にでも親があるし、必ず愛する人や家族がこの世にいるのだから。

編集後記

父の49 日を終えて、3月4日から沖縄に行って、エリーのお花のセミナーをしてきました。

友だちみんなに、「ねぇ、何食べてきた?」とそればかり聞かれます。

忙しくて、それどころではありませんでした。

福地さんが美味しい手作り「そうきそば」を作ってくれたのが思い出です。。。

http://elliegrace.seesaa.net/article/36951587.html

次回は、美味しいものめぐりするぞー、とひそかに燃えるエリーです。。。

PS: エリーのつれづれブログが新しくなりました。今度は、シーサーブログです。あれ?シーサーは、沖縄のシンボル?あの獅子みたいなもの。

新しくブックマークをお願いします。今後は、ブログランキングに登録しますので、どうぞ応援よろしくお願いします。その方が、私も更新の励みになりますので。

http://elliegrace.seesaa.net/

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく! お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie  Grace Toda
《発行元》Ellie's  New York, Inc.
《ホームページ》 http://www.elliesny.com
《お教室のブログ》 http://elliesny.exblog.jp
《エリーのブログ》 http://elliegrace.seesaa.net
《お問い合わせ》 elliesny@gmail.com

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         Ellie Grace Toda
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