★ ごあいさつ
あっ、レンギョウが咲いた。木蓮も咲いた。と、一瞬のように黄色とピンクの花で街を彩り始めたと思ったら、あらら・・・というまに、夏模様になり、その後、桜がいっぺんに花を咲かせました。お見事!といえるほど、短い桜の季節が終わろうとしています。北国の春は、こういうもんだよ、という人がいますが、そうなのか・・・、ここは北国なのか・・・と感慨深いものがありました・・・。
NYは、新緑の季節に向けて、まっしぐらです。そして、アレルギーの季節も到来します。そろそろ、私の鼻がむずむずし始めて、ちょっと憂鬱な気もしますが、やはり、春の訪れは嬉しく、わくわくするような気持ちです。
友人たちと話しています。「なんか、外に出て行きたくなるよねー」と。
そう、新しいことを始めたくなるのもこの季節ですよね。
★ 今月のお花つれづれ
【4月の色は、ピンクとイエロー】
ある朝、起きたら、もうレンギョウが咲いていました。そして、同時に木蓮も。本当に、あっというまのことでした。レンギョウは、まだしばらく花をつけて、まぶしい黄色ですが、木蓮は見事に花をつけたと思うと、ぼたぼたと、その美しかった花首を落としてしまいました。
木蓮は、マグノリアといいます。「モクレン」というと、ちょっと仏教ぽい感じの響きがしますが、「マグノリア」というと、キリスト教ぽくないかしら。なんて、今年は変なことに感心したりしながら、短い春を楽しみました。
そのマグノリアの色は、ピンクでもとても落ち着いた色合いで、サーモンピンクのような感じがします。きれいな色合いで、心が落ち着く色です。桜の色とは違う味わいです。長かった寒い季節に終わりを告げる色としては、最高です。
NYの桜の名所もいろいろあり、NYシティの公園管理局と日系人会たちの主催による、桜祭りが行われる公園もあります。花笠音頭が披露されるそうな。NYの人たちは、いったい、桜が日本から来たと知っているのかしら?と思うくらい、桜はアメリカの地に定着しています。
★ Ellie の4月のアレンジメント
【オレンジ色に魅せられて・・・】
とっても上品な色合いのオレンジの薔薇に出会いました。私の大好きな色です。
まぁ、これにどんな色の花を合わせましょう・・・と思いましたが、今回はラベンダー色です。薄い紫色のこれまた上品な色のストックがありました。それに、ぴったりと同じ色合いのチューリップ。写真では、少し薄ピンクがかって見えるのが残念ですが。
ユーカリの葉とプッシーウィロー(ねこやなぎ)をラインのアクセントにいれました。それと、紫の薔薇で優雅さを出しながら、色を引き締めました。
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★ Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話
「日曜日の過ごし方」の巻
最近、私の暮らし方についてとても気に入っていることがあります。以前はあまり気にしなかったけれど、意識してからは、この頃なんか調子いいような、気分がよいような、そんな気がしています。
今までは、なんとなく週末が来て、ばたばたと月曜を迎え、またの1週間が始まる・・・となんの意識もなくそんな感じに過ごしていたけど・・・。
日曜日の過ごし方を意識して変えてから、違ってきました。
我が家には17歳になる次男と、親友の子供のNANAちゃんという19歳の女の子の2人のティーンエージャーがいます。最近の若い子たちは、私の若い頃と違って、インターネットはあるは、携帯電話はあるは、チャットはあるは、いつでもどこでも誰にでも繋がるって状態で大きくなっていますよね。私の若い頃はそんなに自由に遊んだという記憶がないから、私はいったい甘い親なのかしら?って思うことがありますが、それは時代だからしょうがない。
中学生の娘の反抗期に手を焼いている友人が言っていました。
「17歳の女の子に聞いてみたら、そのくらいの子供が親に望むことって、口も出さず手も出さず、ただタイミングよく美味しいごはんをおなかいっぱい食べさせてくれることなんだってー。」
なるほど!確かに私もそう思いましたっけ。
でも、そうは言っても、立場が違えばなんでも子供の言うことを聞いてばかりはいられません。やはりある程度ルールを決めて、それ以上はあまり言わないとか、なんか親として威厳?を示さなくては気持ちがばらばらになってしまいそうです。
次男もNANAちゃんも金曜の学校が終わるとすぐに週末の遊びの計画に入ります。やれ、バスケットをしに行くとか、友人と映画を見に行くとか、モールに行くとか・・・いろいろ。金曜の夜が一番ほっとするのもわかりますが、門限を決めたところで守れないこともしょっちゅう。土曜日もそう。友人たちとつるむのが楽しくてしょうがない時期です。
長男の時はきっちり夜10時の門限を守らせたのに、私もだんだん甘くなっているかも。
そこで、思い切って金曜、土曜は存分に遊んでよい、ということに変えました。つまり、私もいちいちイライラして待つのを止めました。ある程度、子供のことを信頼しないと、子供もその気持ちに答えてくれませんから。その代わり、日曜はゆっくりと過ごし、自分一人の時間をきちんと持つということを約束させて。一人になって、じっくり自分と向き合うことも大切だと思うからです。
日曜の朝はたっぷり寝てOK。ゆっくり起きてから、いつもは忙しくて作れないパンケーキを焼いてあげたり、オムレツを作ってあげたりとばっちりブランチを食べます。それから、それぞれ部屋の片付けや洗濯をしたり、自分の身の回りをきちんと片付ける時間を持つことを約束させました。
その後、次男を3時から4時まで数学を見てもらっている先生のところに連れて行きます。その待ち時間に、私は夕食の買い物へ。晩御飯はそう、子供たちに担当してもらうことにしました。二人ともそろそろ自立する歳だし、お料理にまあまあ興味あるようだし、思い切って夕飯を任せることに。しかし、私が監督です。
どうせ子供たちの宿題が残っているだろうから、(お尻に火がつかないとやらないようだし)、いつもよりずっと早めの夕飯にします。そして夜は、月曜からの1週間に備えていつもよりも早く寝ることに。
そんな日曜の暮らし方を始めてから、子供たちとのコミュニケーションも濃くなってきたような気がします。生活にメリハリがついたのでしょう。それに、一緒にキッチンにたって、ワイワイと、美味しいものを作ろうとするのは、とても楽しいものです。
以前は、私までも、日曜の夕方になるとなんかやるせないような、寂しいような、あー、明日からまた1週間が始まるんだー、なんて以前はため息なんてついちゃったりしていたけれど、最近はあまりそうはならなくなったような・・・。1週間のまとめ、っていうのができたみたい、と感じています。
自分の生活を振り返ってみても、リズムができたようで、なんかすっきりした気分です。私の満足度がすごく高い気がしています(子供たちは別になんとも思っていないようですが)。たったこれだけのことですが、ちょっとした意識の変化がゆとりをもたらしたようです。
しかし、子供たちに料理を教えるのも、最初は結構疲れました。誰でもわかっていそうなことを、手取り足取り教えなくちゃいけない、ってことはなかなか大変でした。例えば、お米の研ぎ方から始まって、お水の張り方、味噌汁のだしのとり方(もちろんインスタントでも)、包丁の握り方、野菜の皮のむき方・・・などなど、主婦ならうっそー!と思うような超基本的なことを辛抱強く教えていくのです。
そんなこんなで、3ヶ月は経つでしょうか。最近は、彼らのレパートリーも増えてきて、私が忙しくてご飯の用意ができない時などは、率先して作ってくれるようになってきました。(もちろん、まだまだだけど・・・、一応気持ちだけはあるようです。)そのかいあって、次男のマーボー豆腐は絶品になりました。NANAちゃんはカレーやシチュー系かな、得意なのは。とても美味しい。
「今に、『あなたのアレが食べたいから、作ってー』と彼氏彼女に言われるようになったら、たいしたものだよー、」と私は結構おだてて、けしかけています。だって、その人の得意料理があるってステキでしょ?それに、いつまでも仲良く付き合える秘訣にもなるかも。
こうなると・・・ティーンエージャーの子供たちにいつも置いてきぼりにされるのも悔しいから、私も金曜、土曜は遊ぶ?ことに。つまりは、私の自由時間。だから、私もメリハリがついてとても調子がいい感じです。
しかし、私は出かけるにしても、子供たちのごはんはきっちり作ります。外食ばかりだとお金かかるし、バランス悪いから。でも、本音は、『やっぱり、おふくろの味が一番だよ』って言われたい、かな? だって、それが親子の究極のコミュニケーションだものね。それに、しっかり子供たちのお腹を満足させたら、手も口もでる母親でも受け入れてもらえるかな、ってひそかに思う私でした。
★ 編集後記
今月から、HTML形式のメールでお届けしようと思います。このページは、HPに載せているニュースレターを、そのままそっくり送っています。
春ですから、私も新しいことに挑戦しなくっちゃ・・・と、一人で張り切っていますから、こういうことにもトライしてみました。
それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。
皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!
★ お知らせ
☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。
☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。
☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜と金曜の昼と火曜の夜のクラスも併せて開校しました。
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