★ ごあいさつ
外は陽気で、春色満開ですねぇ。とても気持ちがよいです。
3月から4月上旬にかけては、黄色のレンギョウとピンクの桜が中心の色合いでしたが、4月も下旬になると、今度は、つつじの赤とライラックの薄紫が入ってきます。
今朝、この春一番にライラックを見つけて、嬉しくなりました。
もうちょっとすると、藤の花も見られるようになります。
色合いがどんどん濃くなるNYです。
そうそう、よく生徒さんに聞かれるのですが、NYの街路樹で春一番に咲く白の淡い花をつけた木は、なしの木です。
「ペアー・ツリー」といいます。
きれいでしたね。
★ 今月のお花つれづれ
【イースターの特別アレンジのセミナーから】
4月16日は、キリスト教の復活祭の行事がありました。復活、つまり生まれ変わりを意味する卵がシンボルになったりします。いわゆる、イースターエッグ。
その前日に、イースター特別アレンジのセミナーを行いました。
「イースターには、春色のパステルカラーいっぱいのバスケットアレンジよー。」とみんなに予告し、呼びかけていたのですが。。。。
かわいいバスケットが見つからず、その代わりに、とってもメルヘンチックな淡くてパステル調のお花器を見つけてしまいました。
「どうしよう、バスケットにエッグのオーナメントも活け込む予定なのに、こんなかわいすぎるお花器を買っちゃって。。。」と、買ってしまってからも、かなり動揺していた私です。
でも、そのお洋服が描いてあるかわいいお花器にスカートをはかせたり、イヤリングをつけたりする感覚で、とってもかわいいイースターエッグ入りのアレンジメントが出来上がりました。今回は、ちょっと鉢植え風です。
イースターの伝統的な色は、黄色と白と紫です。白は卵だったりしますから、今回は、白のポコッとしたチューリップを活けました。
それから、球根が出始めて、ダッフォデイル=水仙が春一番に目立ちます。
さて、どうでしょうか、このかわいいアレンジ!
どうぞ見てください。(ブログにアップしてあります)
★ Ellie の4月のアレンジメント
【桜いっぱいの活けこみ】
草月流の神埼翠鳳(かんざきすいほう)先生と一緒に、NYのミッドタウンにある、THE KITANO HOTELのロビーやお茶室、そして地下にある日本食レストラン、「白梅」の活けこみをしています。
今年は、翠鳳 先生は春になってからは、桜をふんだんに使って活けこみをしました。
「白梅」では、桜が満開のころ3週間にわたり、「花見懐石」のお食事を出しますので、活けこみも桜ということです。
桜は最初はかわいいつぼみがついている枝ものを仕入れますが、1週間に1度の活けこみで、週の最後の方は、その枝が満開になり、ものの見事に「桜」が咲くという感じです。
私も自分の家に桜を活けたくなり、まだ、もうちょっと使えるかな?という桜の枝ものをいただいてきて、私の今月の活けこみをしてみました。
NYの花市場に行くと、枝もの専門店があり、そこでは、枝ものすべてが、大きな一束でいくら、という値段になりますから、たくさん使ったり、大きな活けこみのとき以外には、めったに買うことができません。とても高くついてしまいますから。
今月は、生け花用の水盤を使い、少し寄せ植え風にしてみました。
水盤いっぱいに、剣山ではなく、オアシスを敷き詰め、枝ものをたくさん入れました。
春一番の色合い、黄色とピンクの色合いでの活けこみになりました。
ヒアシンスも入っています。頭首が重くて、活けるのはちょっと苦労です。
★ Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話
【大好きな英語の表現―挨拶―の巻】
先月号で、私が高校2年のときにアラスカ州、アンカレッジ市に留学していたと書きました。
そのとき以来、私のとってもお気に入りの英語の表現があります。
毎朝、私とホストファミリーの子供たちが学校へ出かけるときに、ママが必ず言ってくれた言葉です。
それは、“ Have a Nice Day! ”(ハブ・ア・ナイス・ディ!)
直訳すると、「今日もよい一日を!」
でも、それではとても硬く聞こえますので、違訳すると、「いってらっしゃい」とか、「今日も頑張って」なんて意味になると思います。
でも、本当の意味は、やはり「今日もよい一日でありますように!」という祈りの気持ちが入ったような言葉に私には聞こえます。
言ってもらえると、なんか呪文にかかったように、嬉しくなったりしましたもの。
この“ Have a Nice Day! ”(ハブ・ア・ナイス・ディ!)という言葉の響きが私の耳にはとても心地がよいです。
日本語読みですと、そのまま読んでしまうから重い感じに聞こえるかもしれませんが、英語のアクセントをつけて読むと、なんかとっても気持ちが軽―くなる感じの響きの表現です。
ぜひ、言ってみてみてください。
ポイントは、このようにアクセントをつけて。
「ハブ・ア・ナイス・ディ!」
これは、どのような時にも使えて、大変便利な表現です。そして、どんな人に対しても使えます。
たとえば、NYのバスに乗って降りるときに、運転手さんに「サンキュー」というと、ほとんどは、この“ Have a Nice Day! ”(ハブ・ア・ナイス・ディ!)と返ってきます。
朝からなんかいい気分になりますよね、こんな風に言われると。
そして、この応用はどんな場面でも使えるから覚えておくと便利です。
例えば、これから旅行に行く人には、
" Have a Nice Trip! ”(ハブ・ア・ナイス・トリップ!)
「よいご旅行を!」の意味です。
でも、「楽しんできてね、いってらっしゃい」の意味ですね。
そして、これから食事に出かける人には、
" Have a Nice Dinner! ”(ハブ・ア・ナイス・ディナー!)
「食事を楽しんでいらしてね」の意味でしょう。
もちろん、これからデートに出かける嬉しそうな人にも、もちろん、
" Have a Nice Date! ”(ハブ・ア・ナイス・デート!)
こんな風にいわれると、照れちゃうでしょうね。
この表現は、アメリカに旅行するなら絶対に攻略するべきものですから、覚えておいてくださいね。
私のアラスカのママから、最初に言われたときは、とても新鮮に感じました。
「そーか、いってらっしゃい、のアメリカ版なのかー」と感心しました。
「あーぁ、今日のテスト憂鬱だなー」なんてときも、ママに明るく
" Have a Nice Day! ”(ハブ・ア・ナイス・ディ!)なんて言われると、
元気がでてきたりします。
いっぺんに元気に明るくなる言葉って、いいですよね。
さて、日本語においては、何でしょうね。明るくなる言葉。
いつも使っていて、お互いに声を掛け合うときに使う言葉に何かありましたっけ?
でも、便利な表現は、ありますね。
極めつけは、「いつもお世話になっています」
何が何だかわからない状況においても、出会ってすぐは、これ。
「いつもお世話になっています」
これをいうと、なんとかその状況がまとまってしまうというか、ちょっとあいまいな言葉のような気がしますが、不思議なものです。
この表現は、英語には全く見当たりません。
直訳しても、" Thank you for everything ”??(サンキュー・フォー・エヴリシング)?・・・「すべてに対していつもありがとう」かな?
出会った直後にこんな言葉を言われたら、アメリカ人はとまどってしまうでしょうね。
私は、最近になって、息子にこの日本語表現をしっかり教えました。
最近、息子は日系のスーパーでバイトをしていますから、よく私の生徒さんや日本人の知り合いに会うそうなのですが、「あら〜、エリー先生の息子さん?」なんて言われても、彼は返事に困るとのこと。
なんて言って返していいか、わからないのでしょう。アメリカで育ったから日本語がちょっとあいまいだから・・・ね。
そこで、極めつけのこの表現、
「いつも母がお世話になっています」と言いなさい、と教えました。
そしたら、どうでしょう、息子がきちんと挨拶できると見られて、
息子も私も評価が高くなるのですから、おもしろいものですね。
高校生の子供なのに(!)きちんと丁寧に挨拶できる、ということで。。。
挨拶というのは、親や目上の人が子供にしっかり教えないと、きちんと身につかないものだと思います。
挨拶がきちんとできないのは、そのようにしつけを受けることができなかった人、と私は見ます。
やはり、育てるものの責任ではありますが、こういう場面ではこのような挨拶を、というTPOをわきまえた挨拶は、しっかり身につけておいた方がとても人生楽に生きられる気がします。
息子も日本語がへたな方なので、昔は(小学生のうちは)自宅の電話がなってもとろうとしませんでした。
私の知人からの電話かもしれないとすると、なんと答えてよいかわからない、と言うのです。
そこで、何度か練習させてみました。
日本語表現を。
臨機応変に日本語を駆使するのは、彼にとってはとてもむずかしく、(今でもですが、だいぶよい感じになってきました)教える方も苦労しました。
私の知り合いのお嬢さんがとてもおっとりしているのですが、どうもきちんと挨拶ができてないように感じたことがありました。
ついつい、親が口出しをして手出しをするから、つまりかばうというか、いつまでもかわいがって子供扱いをするというか、ですから、TPOの挨拶が身につかないのかもしれません。
親戚のあるおばさまは、「いいのよー。いづれ大人になったらできるようになるんだから」といって、いっぱしの成人した息子をいつまでもかばっていました。
20歳すぎた男の子が、知り合いがきてもろくに挨拶もしなかった・・・。
「ちょっと、それは、違うでしょー。」と言いたくなったけど、言えませんでしたね。
大人になって、社会に出てから挨拶で苦労するのは、かわいそうです。
息子たちの友達も、ほとんどはきちんと挨拶のできる子が多いですが、たまに、
「あれ?」と思う子がいますが、やはり、息子たちもそれはわかるみたいで、いづれ距離をおいて付き合うようになるみたい。
人を見る判断基準の第1歩が、挨拶だと思います。
アメリカの挨拶は、軽いですよー。
すぐに目があっただけで、
“ Hi! How are You? ”(ハーイ。ハウ・アー・ユー?)
「ご機嫌いかが?」の意味ですが、軽―く、「こんにちは」の意味になっています。
最初に会った人からも、こんな風に言われると、「ちょっと、何であなたにそういわれるわけ?」なんて、最初は硬くなっていましたが、ニュアンスがどうもちょっと違うみたい。
どこでもかこでも、“ Hi! How are You? ”(ハーイ。ハウ・アー・ユー?)
全く、明るいですよねー。
そして、お答えはまた軽く、“ OK! And you? ”「オーケーよ。あなたは?」
それからいろいろ話して、別れ際に、極めつけの
” Have a Nice Day! ”(ハブ・ア・ナイス・ディ!)
スカッと話がまとまるって感じ?がするのは、私だけでしょうか?
やっぱ、好きだわ〜、この言葉。
★ 編集後記
突然に暑くなったりして、天気が不安定なNYでしたが、もうハナミズキの季節になりました。
さて、その木が咲いているころは、本格的なアレルギーシーズン到来です。
ハナミズキは、日本語で別名、ぶたくさ。英語では、ドッグウッド。
う〜ん、ぶたさんとお犬さんかー。。。(どうでもいいけど・・・)アレルギーにめげずに春を楽しみましょー!
それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。
皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!
★ お知らせ
☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。
☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。
☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。
《発行人》Ellie Grace Toda
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