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ごあいさつ
今月の花」シラー
6月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」
Ellieの6月のアレンジメント
お知らせ
編集後記
ごあいさつ

アメリカで6月というと、卒業式。日本では、じめじめしとしとの梅雨の季節と決まっていますが、NYではもしかして1年中で1番過ごしやすい月という人もいるくらい、さわやかでお天気な日が続きます。そして、学校は長―い夏休みに突入します。学生は“やっほー”でしょうが、親としては、“ハーッ”とため息の6月。さて、読んでくださっている皆さんは、どちらでしょうか?

また、思い浮かべるのは純白のドレスに身を包んで幸せいっぱいのジューンブライド。やはり昔から天候がよい時期を選んでハッピー・ウェディングを挙げたのでしょうね。絶対避けたい月は、2月、5月と12月。どうしてかって? だって、バレンタインやマザーズ・デイ、そしてクリスマスの時期はお花がべらぼうに高くなるから…です。予算があるとしたら、30%から50%アップした見積もりを出すことになるから、思い描いていた花を使った豪華なウェディングのはずが……ってことになってしまうのです。これから結婚される方、ぜひ覚えておいてくださいね。

また、6月15日は父の日でもあります。父の日に花を贈るって、なかなか粋な方にしかできない?かも。でも、男性に花を贈ると思った以上に喜ばれますよ!!これ、本当です。ぜひ体験してみてください!(私なんか、実は余り花でちょちょっと簡単アレンジして、日頃お世話になっている方々に差し上げるのですが、思いがけない喜ばれようにホクホクです。)でも、大変!自分の父親にはまだしてあげていなかった・・・。

「今月の花」シラー

ヒアシンスの小型版ともいえる、かわいらしい小花をつけるブルーの花にひかれました。ブルーといってもラベンダーブルー。とても上品な色です。白や薄ピンクとの相性もぴったり。値段は、ヒアシンスより少し高いくらいです。

名前は、シラー(Scilla)といいます。英語では、シーラと最初にアクセントをもっていって発音ください。比較的新しい品種だと思います。だって、花屋に聞いても最初は名前がでてこなかったのですから。ヒアシンスよりも軽いので、活けるのも楽です。ヒアシンスの花首の重さはなんともいえませんものね。あちこちにブルーをとばして活けるのもとても楽しいものです。

シラーについての詳しくは、HPの“ What's New ?”のページに「今月の花」の特集に掲載しております。 

6月の「ブーケ・イン・ア・バスケット」

エリーズ・ニューヨークのHPでは、毎月、「今月のブーケ・イン・ア・バスケット」を更新しています。6月は、ピンクと白でいきましょう。初々しくてかわいらしい花嫁さんのイメージで、キュートな感じに仕上げました。ガーデン・ウェディングのレセプション・デスクに置いてもとてもステキになると思います。

Ellieの6月のアレンジメント

4月から、トラディッショナルなスタイルを意識したアレンジメントを順次ご紹介しています。4月は、伝統的で、基本的なアレンジメントの代表でもある「トライアングル」でした。そして、5月は「Lシェープ」。今月は、センターピースの「ラウンド」をご紹介します。それも、取っ手のついたバスケットに活けたものです。

ハワイに住む友人から、5月のある日、「赤い花のアレンジメント」のオーダーを受けました。自分のことよりも隣人の幸せを常に願っていて、たくさんの方に慕われていたHさんの1周忌のためです。本当に情熱の色「赤」が似合う、華やかで明るい方でした。花市場に行ったら、“First Red” という名の赤い薔薇に妙にひかれて、それにあわせて花を取り揃えました。Hさんの優しさをピンクで現したくなりました。赤とピンク、私としてはめったにしない花揃えですが、なかなか上品で華やかに仕上がりました。きっと1周忌ですから他にもたくさんの花が集まるだろうから、持ち運びやすくて飾りやすいバスケットの「ラウンド」にしました。ボリュームたっぷりの赤薔薇のアレンジ、天国のHさんがにこやかに微笑んで喜んでくださっているのを想って、活けました。

このアレンジは、高さをバスケットの取っ手が隠れるくらいとっていますから、遠くからはバスケットアレンジには見えませんが、もっと低く活けて、わざと取っ手を見せてそこにかわいいリボンを巻きつけてもとても豪華になります。

私の花の教室で一番最初に習うスタイル、センターピースの「ラウンド」。あの基本中の基本のアレンジが、こうまで豪華になるのですよ。ぜひ、試してみてください。

さて、今度は6月のスペシャル・アレンジメントです。やはり、結婚式のレセプション・デスクに置いてもらうのを想定して活けました。結婚式の招待客をお出迎えする重要な場所ですから、華やかな雰囲気を出したいですよね。季節感あふれるこでまりを大きく挿しました。

Weddingだからといって白だけでアレンジするとは限りません。やわらかい色を入れてなごんだ雰囲気を出したいと思いました。ですから、上品なラベンダー色のシラーを手に入れて、それに合わせて白とピンクのアッシルベを選びました。ピンクのアッシルベがあまりにも透明感のあるきれいな薄ピンクだったから、なんか初々しい花嫁さんのイメージが出来上がりました。ブルーは、花婿さんの緊張かしら?? そんな遊び心で花選びするのもとても楽しいものです。不思議に、自分の結婚式の時の花は全く覚えておりません。あまりにも昔過ぎるから?? いや、あの時は、私はお花に興味がなかったのでした!それが、今ではこんなに好きになって、花を活けていると時間を忘れるくらい…です。

お知らせ

今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

来月号は、アメリカの独立記念日、July 4th をイメージしたアレンジメントをお届けする予定です。元気いっぱいのアメリカを花で表現したいと思っています。さて、私のイメージするお花が入荷しますでしょうか…、どうぞお楽しみに。それでは、来月までごきんげんよう。

6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie's New York Floral Design を開校します。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設します。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。ご興味のある方は、こちらからどうぞ

www.elliesny.com/flowerschool

来月からの定期購読をご希望の方は、 以下のHPの申込書からお申し込みください。

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《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York, Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com
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編集後記

いよいよ6月から、私の花の学校が開校します。カリキュラムも趣向をこらし、しっかり基礎テクニックを身に付けた後は、いろいろなアレンジのスタイルに挑戦していきます。アレンジに必要な色の講座も公開します。その他に、楽しい単発のセミナーも企画しますから、ご興味のある方はメールにてご連絡ください。