[ June - 2005 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【2005年度、リテール・フローリスト・オブ・ザ・イヤー】〜
Ellie の6月のアレンジメント
〜【ヒロタさんの披露宴】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【「私の美容アドバイザー、Dr. Ping」その1の巻】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

ここのところ、真夏日が続いているNYです。子供たちの夏休みに突入し、昼間も子供たちの声が外から聞こえ、楽しいような、うるさいような・・・。

活けるお花もめっきりと持たなくなりました。一生懸命、水揚げして、霧を吹いて、でも、どうしてもお花の元気がでにくくなりますね。

しかし、暑いときもお花を触っている間だけは、とてもクールに感じるから、不思議です。好きなことをしていると、世間を忘れるっていうものでしょうか、ね。

今月のお花つれづれ

【2005年度、リテール・フローリスト・オブ・ザ・イヤー】

アメリカのフラワー業界のアワード(賞)の中に、“Retail Florist Of The Year”(リテール・フローリスト・オブ・ザ・イヤー)という、お花屋さんの全米No.1 を決めるものがあります。

今年の賞は、コロラド州のPalmar Flowers というお店が獲得しました。年間売上は、なんと5億円。そのうちの3億円は、Walk-In カスタマーが落としていくお金。つまり、お店にわざわざ足を運んで買いに来る客からの、売上ということです。

今や、まさにインターネット時代。コンピューターから、クリック一つで相手先にお花を送ることができる時代に、その逆をいっている花や、ということです。

ウチのスクールにも、花やと間違えて、毎日何件かは、Phone Order (電話注文の依頼)があります。すぐに、どこそこに送ってくれ、というせっぱつまった電話が多いです。そういう流れのなかで、しっかり客に足を運ばせるその秘訣とは?

一度足を運んだ客は、絶対に逃さないぞ、という信念を貫く、店の飾りと品数の豊富さ。それと、トップレベルのサービス、というのだから、驚きます。「花の匂いを楽しみ、目で見て、触って、そしたら、絶対に客はまたカムバックしてくれる」という強い信念があるそうです。その方式で、過去5年間に45%もの売上を伸ばしたと言っています。この景気の悪さもなんのその。NYは、例の9月11日の翌年から、ガーンと花やの売上が落ちたそうです。

常にかかえる従業員は、50名。そして、年間100〜120件のウェディングをこなし、200件ものお葬式の花を活けるそうです。つまり、1週間に何件も結婚式もお葬式もある、ということですよね。すごい!

写真を見たら、それは大きな花やです。花の大きなデパートというくらい。それを切り盛りするのは、ご夫婦とそのファミリー。1912年におじいちゃんたちが開店して以来、その街に人口が増えつづけて、今やその当時の3倍以上の12万7千人の街になり、それにあわせて上手に商売を広げていったそうです。お店を覗いてみたい人は、どうぞ、こちらまで。www.palmerflowers.com

私がいつも仕入れる花の問屋さんも、ファミリーで経営しています。やはりおじいちゃんの時代に始めた事業を、今は3代目の2人の息子が上手に切り盛りしています。廊下には、昔、昔の花やを始めたころの写真や、当時のパーティの様子で、どんなアレンジが飾られていたかがわかり、とても興味深いものです。恐ろしいほど色あせた、セピア色の写真から、歴史が物語ります。

その創業者のおじいちゃんの息子もまた、もうすっかりおじいちゃん。朝早く、仕入れに行くと、いつも張り切って先頭切って仕事をしています。そして、誰にでも自分の子供や家族のように、暖かいジョークを飛ばしたりして、なごませてくれます。私も、いつも、ポンポンと頭をなでられてしまいます・・・。それが、商売繁盛のコツなんでしょうね。

Ellie の6月のアレンジメント

【ヒロタさんの披露宴】

6月の最初、行きつけの寿司やのカウンターで、美味しいお寿司に舌鼓をうっていたとき、隣にすわったにぎやかなご夫婦と出会いました。聞くと、1年前に出会ってすぐに籍は入れたのですが、「やはりお式を挙げましょう」ということで、披露宴だけをそこの寿司やを借りて、2週間後にするのだそうです。

「まあ、それは、おめでとうございます!」

ハッピーなカップルは、いいですねぇ。ほんわかムードがずんずん伝わってきます。そんなお二人を見ていると、こちらまでうっとりしちゃって・・・。

そこのお寿司やさんのSさんに、私がフラワーデザイナーだと、紹介されるとすぐに、「それでは、玄関のお客さまをお迎えするアレンジをしてください」と、頼まれました。

そんなハッピーなカップルの晴れの日のお手伝いをすることができるなんて、嬉しくなりました。「内輪のパーティだから、別にお花はなくてもいいかな、」って思っていたみたいでした。

「絶対、華やかさを出した方がいいよー」、と薦めて、私にお花を任せてもらうことになりました。

すぐにピンときたのは、Mrs.ヒロタの明るさ。私の好きなオレンジや黄色が絶対似合う人。淡いピンクやベージュでは、物足りない感じです。その彼女の雰囲気を盛り立てる、Mr.ヒロタのにこやかなこと。すぐに、お花のイメージが湧きました。

そして、当日、6/12は、とても暑い真夏日。お花を飾る場所は、グランドピアノのすぐ脇とのことで、オールラウンドのスタイルに、どこから見てもきれいに見えるように活けました。

隣のグランドピアノに負けないように、大きく活けました。写真からはわからないかもしれませんが、直径は、31インチ、つまり約80センチ。だから、お花がいっぱい必要でした。

4日前に仕入れた白の大きいユリも見事に咲き、お式の華やかを引き立てることができました。白のデルフィニウムが大きくラインを決めて、オレンジの薔薇をあちこちに飛ばします。

ちょうど、天窓がある場所だったので、夏の日差しの強いスポットライトが当たって、きらきらして見えました。ちょうど、幸せいっぱいのカップルを祝福するように・・・。

イメージを見る


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【「私の美容アドバイザー、Dr. Ping」その1の巻】

私には、ある時に出会って、それ以来、すっかり旧知の仲になるくらい、うちとけあって親友になる、という人が時々現れます。中国人のエステシャン、Dr. Ping(ドクター・ピング)も、その1人。パンっと天から与えられた友人、というくらい、心が通じ合って、彼女に会うと心と体、いや、私のスキンが?ほっとします。

と、いうのは、彼女のエステのテクニックは素晴らしく、彼女の“手ほどき”を受けてから、私の顔がすっかり変わりました!すっごい、フェイスアップのテクニックを持っているからです。4年前に出会って、その当時の私の顔と今の顔では、絶対今の方が若く見える??というくらい、効いています?!

でも、お断りしておりますが、これは、絶対に自己満足の範囲での判断基準ですから、ある人が見たら、「えーっ、そうかな?」と言えるものかもしれません。が、しかし、自分がそう思えて気分が良くなるのなら、それでいいではありませんか?私はそう思います。

Dr.Ping は、北京大学の教授をしており、クリントン、ヒラリー時代に、中国の女性美容医学者の代表5人に選ばれ、アメリカに招聘されてきました。それは、1年の研究期間だったそうですが、彼女はアメリカが気に入り、それ以来、NYにおいて、中国の美容のテクニックを広めたり、知識を教えたりして、活躍しています。

Dr.Pingは、色白の丸顔で、ふっくらとしていて、笑顔がとてもステキな女性です。あの微笑と、かもし出す雰囲気は、まるで「観音様」みたいです。側にいるだけで安心する人、とも言えます。英語はあまり上手ではないのですが、不思議と言いたいことは、お互いしっかり伝わります。

あるところで、紹介されて、Dr.Pingが、私と会った瞬間、「エリー。ウチに来なさい。特別にフェイシャルしてあげれるから。あなたは、私と一緒の教授の仕事。人にものを教えるという共通のものがあります。そして、あなたの顔には、「福」がある。人相からわかります。いつか、あなたと私は、仕事を一緒にするでしょう。」 と、言いました。

「へーっ、変わった人だな。すぐに分かるものなのかしら?でも、ステキな人だし、フェイシャルやってもらえるなら、行こうっと。」と、単純な私は、すぐに打ち解けて、仲良しになりました。とても惹かれるものを感じたのは、事実です。

Dr.Ping のフェイスアップのテクニックは、香港で習ったそうです。Tea Tree Oilの入った特別のオイルを3種類、順じ使って、顔の経絡に沿って、つぼを刺激しながら、頭の上部、額の奥の奥の方にどんどん皮膚をあげていきます。右半分をしてもらった後に鏡を見たら、あららっ、ほんとに、右半分があがっている・・・。眉の位 置が左と明らかに違うし、ほほから顎にかけてのラインもスキッとしています。そして、その部分を触ってみると、堅く引き締まっている・・・。すっごい・・・! そして右半分の顔の血行が明らかによくなり、血色がよくなるのです。

もちろん左もやって、その後に、肌の引き締めパックを30分以上して、フィニッシュ。そんな施行を6日間の間隔を空けて、6回していきます。そのビフォー(Before)とアフター(After)を見たら、びっくりです。明らかな若返り。肌がピッと張って、顎のラインがスキッとすると、本当に若く見えるのです。これをこのままキープしたい、と切実に思います。

6回のそのコースの後は、定期的に2−3週間の間隔で、やはりDr.Ping のところでメンテネンスのための、フェイシャルをしてもらっています。残念ながら、歳と重力には勝てないから、その6回を終えたら、すべてお終い、にはならないのですねぇ。

2年前のある時、私にひどく落ち込むことが起こりました。自分では「なんてことない、大丈夫」、と言い聞かせてなんとか乗り切ろうとするのですが、なんと、顔がどんどん変わっていってしまったのです。鏡に映る顔が、ひどく老け込んで、肌はかさかさになり、目元はやはり元気がありません。心は、とても正直です。私の場合、顔の状態にどんどんその症状が現れました。自分では、「しっかりしろ!」と、自分自身に言い聞かせる以外、どうすることも出来ず、途方にくれました。

「どうしよう、どんどんおばあちゃんになっちゃうよー。このしわしわ(ちり緬しわのこと)、なんとかしなくちゃ、困ったよー。」と、ある日、鏡に映る私を見て、泣けてしまいました。運悪く、ちょうどその時、Dr.Ping は、故郷の北京に2ヶ月の帰国中。その間の出来事だったので、彼女のフェイシャルを受けることができませんでした。

私の気持ちも落ち着き始め、Dr.Pingの時差ぼけも直った頃、つまり3ヶ月ぶりに彼女に会いに行きました。とにかく、見た目からでも、せめて外側からでも、ピッとしなければ、と私は必死でした。そして、Dr.Pingは、私の顔を見たとたん、私の腕を掴んで、「エリー、いったいどうしたの。顔が変わっちゃったじゃないの。すっかり老け込んで。オー、マイ・ゴッド!」と、彼女も涙を流すのです。

それくらいひどかった、私の肌、いや、顔の状態。そして、その時のDr.Ping のフェイシャルの効いたこと。一変に、気分もアップしました。肌が引き締まると、心までしっかりする、という感じを体験しました。そして、続けて2週目。ここは、間を空けずに、彼女にしっかり手入れをしてもらった方がいいと判断し、翌週も施行してもらいました。

そして、帰宅後、鏡に映った私は、かなり変わっていました。肌の血行がよくなり、上気してみえるし、顎のラインや目元もすっきりして、はっきりと、「あっ、変わった!」と分かりました。気分もすごくいいのです。Dr.Ping に感謝!

それ以来、私にとって、なくてはならない存在となったDr.Ping。気分が優れないときに、肌を整えると、かなり効きます。外から見える“自分”に対して、いわゆるイメージチェンジをするって、感じでしょうか。それ以来、私にとっては、肌の状態を整えることは、とても重要性を増しました。新しい洋服に身を包んでの、イメチェンとか、ヘアーカットとは、また違います。

そして、私には、またまた、天から与えられた突然の親友に、広島出身の真理さんがいます。彼女は、2人の娘がアトピーに悩み、そのスキンケアの対策から自分で化粧品会社を興した女性。真理さんとは、会った瞬間にトモダチになりました。歳を追うごとにますますキレイになっていく人です。彼女も私の“出来事”に涙してくれて、多いに力になってくれた人です。

真理さんにももちろんDr.Pingを紹介したら、とたんに、大ファン。すっかり意気投合しちゃって、やはり、美容を追求する人たちの盛り上がりには、すごいものを感じます。Dr.Pingが、今年の2月に北京からの帰りに真理さんのところに寄った際、やはりDr.Pingのファンが増え、あちこちにDr.Pingの美容の輪が・・・。(これは、また、いつか教えましょう)

ご参考までに、NJの情報誌、「たんぽぽ」にも紹介された、真理さんの化粧品のサイトは、www.lana104.jp 真理さんの化粧品は、Dr.Pingも多いに気に入り、彼女のフェイシャルにも取り入れたりしています。

そのフェイスアップの6回コースが終わったら、今度は、なんと、Dr.Ping に眉と目の周りの入れ墨を薦められました。入れ墨というと、えっ?と思うかもしれませんが、今やアートメーキングと言って、汗をかいても、水に漬かってもとれないものですから、大流行になりつつあります。

しかし、4年前には私は誰からも聞いたことも、薦められたことももちろんなかったわけで、「えーっ、そんなのいいよー。痛いんでしょ?」なんて、私は、なんと、やくざの入れ墨なんか想像して、ひるんでいました。でも、昔、私の眉は変にいじったせいで、薄くなってきていたから、気にはしていました。

でも、Dr.Ping は、「エリー、あなたには絶対必要よ。人の前に立って、教える立場にあるんだから、いい眉は重要なの。中国では、開運眉と言って、その人の骨格にあった上がり眉は、ラッキーをもたらす、と言われているのよ。」と、言い張って、聞かないのです。中国人は、すごく押しが強いとは、本当だ・・・。でも、Dr. Ping も一理あるかも・・・と、あまりにも断定されると、私はすっかり押されてしまって、OKをだしてしまいました・・・。

・ ・・・・・・・・
この続きは次回に。

私にとっては、「肌の状態がいいこと」「若く見えること」が、とても重要に思います。肌の状態がいいとき、鏡に写った自分がやはり輝いて見える気がします。そうすると、思いのほか気分よいし、何かプラスして行動してみたくなるような、プラス思考が生まれてきます。ですから、日頃のスキンケアは、充分に気をつけます。厚化粧 ではなく、本来の肌の状態がよく、生き生きと見えること、これが自己満足の世界でも、充分OKなのです。そこから、今日一日の気分よいスタートがきれるとしたら、嬉しいことだと思います。

今回は、スキンケアの方向から、私の想うことを書いてみましたが、これは、私の追及する「トータルなビューティ」のほんの一部です。心の持ち方もとても重要です。若い自分でいられる心の持ち方。簡単な方法があるなら、すぐにでも実行してみたい、興味深々の私。いつも、意識しています。

私とDr.Ping の出会いから、思いがけない方向に発展していく「若返りの輪」。とても、短くては伝えきれないので、今月号は、第1部として、また、その続きを書くことにします。最近、Dr.Ping への問い合わせが多くなってきているので、今後きちんとご紹介できるようにしていきたいと思います。Dr.Pingの人気が高まり、なかなか、彼女がつかまらなくなっていますから・・・。

どうぞ、次回もお楽しみに。

気温32度の熱い真夏日のNYにおいて、エリーより。
第1部終わり。

編集後記

私のフラワーのサイトの運営を頼んでいる、木村氏から、催促のメールあり。「今月末から、旅行に出るから、早くしてください」とのこと。

毎度のことで、私もいつも悪いな、と思いながら、ばたばたと準備をする、という繰り返し。今度こそは、催促の前に原稿を仕上げるぞ、と毎月おもうのですが、結局は、また、どたばた。

たった一度だけ、「今月は、早いですね」と言われた月があったような。でも、いつだったか、忘れたくらい前の話かも。しかし、いつも締め切りぎりぎりながらも、きれいに丁寧に仕上げてくれて、感謝、感謝です。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第1と第3週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、水曜と金曜の昼と水曜の夜のクラスも併せて開校しました。

ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

ご意見、ご感想はこちらにお寄せください。

当ニュースレターの無断転載、無断複製はご遠慮ください。
どうぞお友達にご紹介ください。
Copyright(C) 2005 Ellie's New York Inc., All Rights Reserved

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
www.elliesny.com/flowerschool
      flower@elliesny.com
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆