[ December - 2006 ]
---------- 目 次 ----------
ごあいさつ
今月のお花つれづれ
〜【 花やで働く場合 】〜
Ellie の12月のアレンジメント
〜【 ホワイト・シルバークリスマス 】〜
Ellieのつれづれ日記 - 今月の思い出話
〜【 今年の大収穫の巻 】〜
編集後記
お知らせ

ごあいさつ

今年は、ロックフェラーセンターの大きなツリーを、早々と見に行ってきました。12 /3のこと。比較的暖かい日でよかったー。

今年のツリーは、形がいい!

ここのところ毎年見に行っています。なんともミーハーな??しかし、自由の女神にはまだ一度も行ったことがありません。

いつか誰か来たときに行くだろう。。。なんて思うけど、みんな勝手に行く人たちばかりだから、いいような悪いような。

でも、自由の女神にクリスマス飾りをつけたら、見に行くかな?想像つかないけど、ね。

今月のお花つれづれ

【 花やで働く場合 】

12月は、花屋にとって一番のかきいれどき。クリスマスアレンジで大忙しです。猫の手も借りたいほどの忙しさのとき、やはりアルバイトや助っ人をよんで急場をしのぐことが多いです。

そんなとき、アルバイトや助っ人として登場すると、自給いくらくらいもらえるものなのでしょうか?

最近、「将来は花やに勤めたい」という方の声を聞きます。それはいいのですが、生活のために働くとしたら、ちょっと待って。。。といいたくなるような賃金です。

フローリストリビューのマガジンの5月号にでていた記事で、そうだなぁと思い当たることがあるので、今回取り上げることにしました。

アメリカ政府の発行による、2006−2007年度の"Occupational Outlook Handbook" (仕事概要のハンドブック)によると、"フローラル・デザイナー"と職業欄に書く人は、98,000人。そのうちの半数が花やに勤め、3分の1が自営業と称し、8.5%の人がグローサリーストア(大手の食料品店)に勤め、残り12%はその他(庭師に勤めたり。。。)とのことです。

アメリカのグローサリーストアは、とても大きくてそれこそ何でも売っています。食料品の他にシャンプーや犬猫のえさ、キャンドルや文房具。。。売り場面積が広いので、私などは、牛乳1本買うのに、ずっと歩いてその売り場まで行かなくてはならないのが、とても面倒に思っています。

そして、そこの花部門がどんどん充実しつつあります。アメリカの買い物客は、お花を特別なものというより日常品として扱う傾向にある、という証でしょう。

「今晩のおかずにお肉を買って、それとサラダ用の野菜と、そうそう、お花をテーブルに飾って・・・」という感じでしょうか。ちょっと、日本のお花への取り組み方とは違うような気がします。だから、ついでに!買い物かごに花を入れる、という感じ。

最近では、花やよりもグローサリーストア方が、待遇がいいと言う。普通の花やは、いわゆる零細企業なみの小規模の花やが多いです。そうすると、満足に賃金も払えずというか、払えはするけどベネフィット(雇用待遇)があまりよくない。

全米の花やの平均賃金は、平均自給$10.42 。そして、グローサリーストアの平均は、それよりちょっと高く、$11.23。グローサリーは一応大手のフランチャイズも多いので、待遇はしっかりしている場合がほとんど。だから、最近の傾向としては、このグローサリーの花や部門に勤める人が増えているとのこと。

これらの賃金は、アメリカではロークラス(低所得者階級の意味)に属するといいます。個人企業に勤めると賃金平均は、$ 17.25、そして政府やいわゆる公務員ともなると、$22.77ももらえるらしいから、それに比べると確かにずっと安いですね。

と、いうことは、アメリカではフローラルデザイナーと称する人は、ローインカム(低所得者)とみなされる傾向にあるのか。。。ちょっと、おもしろくない事実ですが、私ももし人を雇うとするとやはりそうなるのかな?と思うところがあるので、複雑な気分です。


Ellie の12月のアレンジメント

【 ホワイト・シルバークリスマス 】

毎年、クリスマスのテーマを決めるときに一瞬ひらめいたものを採用しています。

今年は、それが、ホワイト・シルバークリスマス!

真っ白のりっぱなストックが目に入りました。そして、少しグリーンがかったようにも見えるリシアンサス(トルコキキョウ)。真っ白のバラ。

とてもピュアなイメージです。

暖かいイメージとは反対の冷たい感じもする。でも、クリスプ(もともとは、カリッポリッという音がするという意味)で、キリッとしている印象を与える白。

クリスマスと言えば、雪国のイメージも私にはあります。ま、それは、日本ではなく北欧あたりのイメージですけれども、ね。

今年は、暖炉の火が燃える暖かい色使いではなく、雪のイメージでした。


Ellieのつれづれ日記− 今月の思い出話

【 今年の大収穫の巻 】

ちょうど1年前のニュースレターの2005年12月号で、「 ありがとう!言葉のすごい効果」をご紹介しました。そして、その2ヶ月前の10月号で「人生にツキを呼ぶ言葉」のことも。つまり、その結果報告が12月だったわけです。

さて、そして1年後の2006年12月。やはり1年の締めくくりとして、このトピックをまた取り上げたいと思います。

今年1年は、あなたにとってどんな年だったでしょうか? 楽しいこと、喜ばしいことがたくさんあったことでしょう。しかしながら、つらいことも。。。

つい先日のNHK 連続テレビドラマの「芋たこなんきん」で(TVジャパンをとっているので、いつも見ています)、主人公の二人が話していました。「人生は、ぎっこんばったんや」と。

「今日よいことが起こったらと思ったら、明日はいやなことが起きるかもしれへん。それが人生や。」と言っていました。

なるほど。 簡単な言葉のようですが、私たちは本当に理解しきれていないような気がします。

いいことがあると、もちろん喜びます。しかし、いやなことが起きると、確実にへこみますよね。そして、「いったい、どうして私にこんなことが起きるのかしら。」はたまた、「私はどうしてこんなにツイテいないのかしら。いやなことばっかり起きて。。。」と、思っちゃったりしていませんか?

私なんかいつもそうです。「人生がぎっこんばったんや」なんて思いつきもしません。

「いったい、私が何をしたって言うの?何でこんなことが起こるのよー」とがっかりしてしまうことが多々ありますからね。

しかし、この1年、心して「ありがとう」言葉を口にするようになり、着実に私自身が進歩?しているのが自分でよくわかります。

何がって?

へこむ時間がものすごく短くなったということが、私に起きたのです。 これは、全くの大進歩です!

私はもともと心配性で落ち込みやすい性格でした。ちょっとでもいやなことや思わしくないことがあると、昼も夜も尾を引いて、顔がくもり心が晴れずにため息がよくでたものです。そして、いつまでもくよくよする。。。

しかし、もちろん今でもへこみますが、驚くほど早く立ち直ることができるようになったと感じています。

これは、私にしたら大変化です!なんせ、何でも気にする血液型A ですから?

今年の9月、10月、11月と立て続けに、私にしたらとてもつらいことが起きました。親しい友人は、「今年のエリーは、ついていないねー」なんて、慰めているんだか、肯定しているだかわからないような言葉をかけてきます。

そのうちの1つを紹介すると・・・友人の誕生日をお祝いするためにマンハッタンのレストランに着いてすぐのこと。ちょっと目を離したすきに私のハンドバックが盗まれてしまいました。

どうも、状況からすると、私はつけられていたとしか考えられないと、みんな言います。私の特別お気に入りだった母からもらったニナリッチのバックごと、大事なものが一瞬にしてなくなり、その場で一文無しに。。。あっというまのできごとでした。そして、楽しいパーティもポリスを呼んだりなんのかんのって、めちゃくちゃになり。。。

大きなため息がたくさんでました。 「ここでもありがとうっていうべきなんだ。」と思い出し、むなしくも懸命に「ありがとう」も言ってみました。

しかし、何も奇跡は起きなかった。。。

その後、驚いたことに、仲間の一人が30分ほども追いかけたようで、なんと容疑者をしょっぴいてきました! よく見つけたこと!びっくりです。

一瞬、「奇跡だー!」と思いましたが、結局は、アイツのからっぽの持ち物の中に、私の大好きなバックは見つからなかった。。。

ポリスの前でみんなで「コイツだー」と騒いでも、誰もその瞬間を見ていないという事実に、結局はリリースされたアイツ。

急いでカードや携帯電話を止めて、被害を最小限におさえましたが、気持ちが落ち着きません。「いったい、どうしてこんなことが私に起きるのよー」と心の中で叫んでいました。

次の日は日曜日。しかし、なんと私は朝寝坊をして、ゆっくり起きたのでした。。。これって、結構自分で驚きです。ぱっと時計を見て、「あら、まぁ!」悔しくて眠れないなんてことなく、ぐっすり寝たので、まあまあ気分もいいし。。。周りのみんなは心配してメールをくれるけど、「もう大丈夫よー」なんてメールバックしたりして。驚くほど早いカムバックです。

いまだに、どうしてこれが起こったかわからないでいます。でも、その場にいた仲間たちの結束と連帯感にとても感動しました。「仲間」とは、ありがたいものだ、とつくづく思いました。これは、改めての収穫と言えます。

世の中はエネルギーの交換で成り立っているので、「何かなくしたと思ったら、よーく観察していると、何かが入ってきているのがわかるはず」と、読んだことがあります。本当にそうなのかもしれません。バックをなくした代わりに、もしかして「あれかなー?これかなー?」と思い当たることがなきにしもあらず。

お金では買えない大切なものに気がついたりすることもある、と思います。これは、人間性を高める上でとても大切なことですからね。

ところで、私の楽しみでとっているメルマガの一つに、ひすいこたろうさんの 「3秒でHappy ? 名言セラピーby 天才コピーライター」があります。毎日配信の元気になる名言集というか、心が安らぐメルマガです。

バックナンバーは、こちらです。2006年11月18日の分。

http://blog.mag2.com/m/log/0000145862/

先日は、これがきて、あっ!と思いました。

「困ったことが起きたときに自分にすべき3つの魔法の質問」のご紹介。

「この出来事は、なんのチャンスだろう」 「この出来事は、自分に何を教えようとしているのだろう」 「この出来事から、さらに自分が成長することはできないだろうか」

「困った」「ツイてない」と思い続ける限り困ったことがやってくる。 しかし、上記のように自分に質問をした途端、 質問した瞬間に意識が3 秒で切り変わるわけです。 「困った波動」から瞬時に抜け出せるのです。

そうなんですよ。私も「ありがとう」というと、驚くほど早くに気分が楽になるという経験をするようになったことに気がつきました。「困った波動から瞬時に抜け出せる」経験。ありがたいことです。

ひすいこたろうさんの言うように、「3秒で意識が変わる」というのもうそではないかもしれない、と実感した次第です。

これって、私にしたら、今年の大収穫と言えるもの。すべては、気持ちの持ちようから何事も始まります。これからの人生も変わってくるというものです。これは、本当のこと。

気持ちが落ち着くにつれ、その瞬間は到底乗り越えられないと思い込んでいたものが、次第に解きほぐされていき、結局はいつの間にか解決している、ということは経験済みです。

それは、思いもかけないところから助けが来たり、何気なく読んだ一節から、はっと思いつくことがあり、それが解決に導びいてくれたりなど、いろんな状況が考えられます。

今度から私は、困ったことがあった後は、「ありがとう」の後に、この3つの魔法の質問もしてみることにします。

「この出来事は、なんのチャンスだろう」 「この出来事は、自分に何を教えようとしているのだろう」 「この出来事から、さらに自分が成長することはできないだろうか」

このように考えられるようになるということは、この瞬間に次のステップに進んでいるということなのでしょうね。

来年は、私もさらに「ありがとう」に磨きをかける所存です。

しかしながら、このひすいこたろうさんの2006 年11 月18 日分のメルマガ。すっごい笑えるオチがあります。どうぞ読んでみてください。題名は、今はちょっと言えません。。。

クスッと笑えて、そして来年はあなたにもとてもよいことが起きると思いますよ。

http://blog.mag2.com/m/log/0000145862/

よい新年をお迎えください。

編集後記

今年は、インフルエンザの注射をしそこないました。

12月に入ってすぐに、行きつけの医院に予約を入れようとすると、「ウェイティングです」とのこと。

つまり、順番は回ってきそうもない、と理解しました。

息子たちには、さんざんインフルエンザの怖さを伝えて、せっかくする気にさせたのに、うっかりのんびりしていました。

ま、こういうときは、かからないということでしょう、と思って乗り切ることにしようかしら。その反対のことは書きたくありません。そうなったら大変ですからね。

皆様もどうぞお気をつけて。

それでは、皆様、また来月まで、ごきげんよう。

皆さん、私にメールくださいね。励みになりますので。よろしく!

お知らせ

☆ 今月号のニュースレターはいかがでしたでしょうか。ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。今後の発行の参考にさせていただきますので、ぜひお声を寄せてください。

☆ 12/19/03号からNYジャピオンにフラワースクールの広告を載せ始めました。現在は、毎月の第2と第4週目のNYジャピオンに広告掲載しています。

☆ 2003年の6月にEllieのアレンジメント教室、Ellie’s New York Floral Designを開校しました。月に1回の「季節の花」を活けるクラスも新設しました。初心者からプロになりたい方まで指導する教室です。現在は、マンハッタンの新スペースにて、金曜の午前と午後クラス、木曜の夜クラスも併せて開校しました。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。

《発行人》Ellie Grace Toda
《発行元》Ellie's New York Inc.
《ホームページ》http://elliesny.com 日本語のページ
《お問い合わせ》flower@elliesny.com

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        Ellie Grace Toda
Ellie's New York Floral Design
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